私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

脂鮠(タイワンアブラギギ?)は神様の贈り物の巻  台湾釣(ガサ)行記㊻

2017-02-17 07:36:16 | 台湾の魚たち
 2016年12月27日 火曜日

脂鮠(タイワンアブラギギ?勝手につけた名前)である。


台湾固有種のギギである。
台湾にすむギギの仲間は3~5種に分類されていて、
図鑑の大半は、そのうちの3種を載せている。
その違いがまったく分からないので、
今回唯一見解の違う図鑑に「おんぶにだっこ」して都合よく利用させてもらうのである。
すなわち「記載された5種にはわずかな違いしかなく脂鮠1種にまとめておく」というのである。
ラッキー!

さておき、友のタイワンハナマガリ若魚を逃がしてしまった私は、
スタート地点へと戻りながらタマリでのガサを続けるのであった。
「もうええよ。種類か違うわけじゃないし、帰ろ。」
「そうはいかん。迷惑かけっぱなしじゃもん。」
やむ無く友もガサに付き合いつつ、水路を下っていく。
そのとき、ふとある場面を思い出したのである。
「ガサをしとるとパニックになった魚が思いもかけん浅いとこで採れるんじゃ」
という友のお言葉と驚くほどの成果のことを。

2人が手つかずにしていた「枯葉が堆積した足首にも達しない浅瀬」でガサをする。
立派なタカサゴオイカワなどがワンサカ採れるじゃないか!
続けなきゃ! タイワンハナマガリの大きいヤツ採るまでは・・・・・・
「うわあ! 違うん採ったわあ!」
「なんなんな? うわあ! ギギじゃあ! 会いたかったギギじゃあ!」


友の喜ぶ姿を見てホッと胸をなでおろすのであった。
これで「挽回できた」と心底思った、
のも束の間であった。
彼の悔しさがバクハツし始めるのである。
「クソッ! ええ思いばっかしやがって・・・・・・! ブツブツブツブツ・・・・・・」

後日、立場を変えてよく考えてみれば分かるのであった。
自分の採った魚を逃がされるわ、帰りの時間も考えずしつこくガサを続けるわ、
挙句の果てに採りたかった魚を採られるわ、・・・・・・では踏んだり蹴ったりではないか!
困ったことに観察ケースに入らん立派なサイズじゃし・・・・・・。

かくして友の怨念にも似た悔しさを全面に浴びながら水路をスゴスゴ戻っていくのであった。

最後の水路で採った他の魚たちの巻  台湾釣(ガサ)行記㊺

2017-02-16 07:46:40 | 台湾の魚たち
 2016年12月27日 火曜日

台湾釣(ガサ)行最後の水路での話は続く。

枯れた水路を次のタマリへ次のタマリへとさかのぼる。


マダラロリカリアがバシャバシャはねる。
ティラピア類も走る。


どちらも毎回タモ網をにぎわせてくれるわ。
タカサゴオイカワやヨシノボリも採れ始める。

コイやフナ類も普段タモ網では簡単に採れないサイズがドンドン網に入ってくる。


魚たちにとっては逃げ場のないシュラ場である。

タイワンハナマガリ幼魚やカダヤシも採れる。


「おっ! やったで! はじめてじゃあ!」友が喜ぶ。
タイワンハナマガリの斑紋が消えた若魚を採ったのである。
さすがじゃなあ!
「わしのバケツに入れとくか? 底が深いけえ、安心じゃで。」気をきかせて私が言う。
そう、台湾東部のスーパーでしかたなく買ったバケツである。
ホンマ役に立つなあ。
「もっといろいろ採れるかもしれん。上行こ。」
ついにタマリはなくなり、平たい浅い水路へと変わっていくのであった。
「オワリにしよか。」「戻ろ。」お互い分かるのである。
終了じゃあ!

ところがじゃ。
「ありゃ? おらんわ。」
ガサガサやっとるうちにタイワンハナマガリ若魚ったら飛び跳ねて逃げとる。
「そうじゃろう。バケツゆらしまくっとったけえ、逃げるかもしれん思うとった。」
ホンマ役に立たんなあ。
申し訳のうて申し訳のうて・・・・・・水路を逆戻りしながら全身全霊ガサを続けたのであった。

こうして、最後にして最高のサプライズの舞台が整っていくのであった。

短吻紅斑吻鰕虎中部型を釣る巻  台湾釣(ガサ)行記㊹  釣査64種目

2017-02-15 08:12:17 | 台湾の魚たち
 2016年12月27日 火曜日

短吻紅斑吻鰕虎中部型である。


この旅の最後の釣(ガサ)行で釣らせていただいたのである。
釣ったコイツもやはりブサイクカワイイヨシノボリであった。


表現はえげつないかもしれないが
コイツを見てると「小さき頃にかかったハシカ」を思い出してしまうのである。

いずれにしても「タナゴ釣り仕掛け」は海外での釣りにすっごくいいぞお!
大物もいいけど、大物釣り仕掛けでは小物は釣れないもん。

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馬口鱲屬(タカサゴオイカワ)を釣る巻  台湾釣(ガサ)行記㊸  釣査63種目

2017-02-14 08:27:34 | 台湾の魚たち
 2016年12月27日 火曜日

馬口鱲屬(タカサゴオイカワ)でいいのかどうか・・・・・・


台湾には3種のオイカワに似た淡水魚がいる。
それらを区別してない頃にまとめてつけられた和名がタカサゴオイカワなのである。

さて、台湾最後のガサと釣りをしたのが、この用水路である。


水も干上がり、タマリにはロリカリアがワンサカいるのが見える。
正直ヤル気はわかない。
ま、日暮れも近くなるし、友は胴長をはきだしとるし・・・・・・え~い! やるかあっ!

大正解だったのである。

上流にさかのぼるにつれ、タマリは大きくなっていくのである。
そのタマリにはいろんな魚がゴヂャゴヂャと逃げ場もなくひしめいていたのである。
採り放題バイキングなのである。

そのときのガサ結果は後回しにする。

友がガサ終了後の撮影記録中(ありがたいねえ)に、再び水路へ降り、チマチマと釣ったんである。




体色と面構えがなんか日本のハスに似とる気がする。
ワザワザ日本からミミズを持っていってよかったわあ。

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ついでに寄った図書館で・・・・・・

2017-02-13 17:58:16 | 書籍紹介
 2017年2月13日 月曜日

久しぶりにリアルタイムで書くのである。

強い寒波のせいで釣りに行く気にならん。
やむ無く今日も書棚にあふれた本の整理。
「二度と手にしないであろう書物」をダンボール数箱に詰め、古書店へ。
もう何十箱始末したろうか。
行きつけの古書店の「生物学・環境・ペット」のコーナーの大半を占めるようになってしまった。

ついでに近くの図書館へ。
もう書物をやたらめったら買ったりして、相棒を困らす訳にはいかんのである。

なのに、「いい本めっけ!」である。


『水族館発! みんなが知りたい釣り魚の生態』 海野徹也・馬場宏治編著(2015年 成山堂書店刊)

全国21の水族館の29名の飼育員が書いた「釣りと魚の生態」なのである。
釣り人の書くノウハウ本と違って、飼育・観察・経験・実践と知識に根ざしているので臨場感いっぱい。
ま、魚が好きで飼育員さんになっているのだから当たり前かもしれんけど。
例えば、「カタクチイワシの大水槽からサバだけを釣り除く」ようすや
「オキゴンベを釣る」ための工夫なんてのは、並みの釣り本ではない面白さである。
ときどき顔を出す大学の先生や学芸員さんのコラムもなかなかいい。

2年間も見逃していたのが悔しいが、斬新な内容に釣られ一気に読んでしまった。

買いたいけど、まだまだ身辺整理の途上じゃからねえ。
せめて紹介をと思った次第である。