花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

涼しげな白の熱帯スイレン ハドソニアーナはアルベール?

2012年08月25日 07時23分19秒 | 蓮・スイレン 
まだまだ暑い日が続いていますが、暖房を切った温室を渡る風は爽やか
でした。
これは透き通るような白の大輪、花びらの先に少しシワが入る熱帯スイレン、
ニンファエア ギガンテア ハドソニアーナ Nymphaea gigantea ‘Hudsoniana'。

ハドソニアーナは地名ではなく作出者 Hudson 氏の名を採ったものでしょう。
単に Nymphaea gigantea というとオーストラリア北部産の原種で花色ブルー
パープル・芯白・黄シベのものを指します。Hudson を含めて検索すると、白と
青白い花の2タイプが出てきますが、どちらが本当なのでしょう?

アメリカの Kit Knotts キット・ノッツ氏によると、氏が長年育てた N. gigantea
‘Albert de Lestang' アルベール ドゥ レスタン は市販されている ‘Hudsonii'
ハドソニー または ‘Hudsoniana' と間違いなく同一のもので、ネーミングが
混乱しているそうです。100年以上前の品種のようで混乱はやむを得ない
面がありますが、作出者ハドソン氏自身が1903年の ‘Flora and Sylva’に、
N. gigantea “Hudson's Var.” (ハドソンの変種) は blue だ、と書いているそう
です。「青みがかった白」 ではないことになるので、Knotts 氏は青の品種が
Hudsonii である可能性がきわめて高いとしています。

すると白のものが N. gigantea ‘Hudsoniana' または ‘Albert de Lestang' で、
互いに別名の関係になりそうです。
    (参考 Water Gardeners International HP 2007年2月号
        ‘Australian Waterlilies in Cultivation’  by Kit Knotts)

バラでも古い品種では別名がたくさんあるケースがありますが、スイレンでは
珍しいようです。 
       (埼玉県川口市 川口グリーンセンター 110923.120824)
                              
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メインが110923、下は昨日120824のものです。
少し青みが射している感じがしますね。
コメント
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