つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡より、哀と愛を込めて、風を贈る。

2011年03月19日 16時07分06秒 | 日記
東日本大震災から1週間余りが経った。
傷はまだまだ癒えていない。
被災地の事を考え、報道を目にし耳にするたび、
胸が痛み、目頭が熱くなる。
このブログも、更新が滞りがちだ。
何だか「その気にならない」のである。
無邪気に懐かしさに浸る気分になれない。
閉鎖するつもりはないが、今しばらくは遅々とした歩みになるだろう。

投稿を怠っているにも関わらず、
「四人の子持ち様」から、貴重な情報をコメントしていただいた。
ありがとうございました。
日を改めて「たいとや」についても書いてみようと思います。
また、以前にコメントをいただいた「meme様」。
現在は津幡を離れているとの事でしたが、もしや住居は東北方面に?
そして、同じく「M様」。
他県にお住まいとの事ですが、震災の影響があった地域とは違いますか?
詳細分からぬまま、遅ればせながら、この場を借りてお尋ねしてみました。

…さて、久しぶりの「今日の一枚」は、
「夜空に浮かぶ月」である。
16年前の「阪神淡路大震災」があった夜は満月だった。
その気象現象を背景に、日本のロックバンドが手がけた曲がある。
タイトルは「満月の夕(ゆうべ)」。

『風が吹く港の方から
 焼け跡を包むようにおどす風
 悲しくて全てを笑う
 乾く冬の夕

 夕暮れが悲しみの街を包む
 見渡すながめに言葉もなく
 行くあてのない怒りだけが
 胸をあつくする

 声のない叫びは煙となり
 風に吹かれ空へと舞い上がる
 言葉にいったい何の意味がある
 乾く冬の夕

 ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
 ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
 解き放て 命で笑え 満月の夕

 絶え間なくつき動かされて、誰もが時代に走らされた
 すべてを失くした人はどこへ行けばいいのだろう

 それでも人はまた 汗を流し
 何度でも出会いと別れを繰り返し
 過ぎた日々の痛みを胸に、いつか見た夢を目指すだろう

 ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
 ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
 解き放て 命で笑え 満月の夕

 ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
 ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
 解き放て 命で笑え 満月の夕』
(作詞・作曲:中川敬/山口洋)

明日は満月。
月を眺めていたらこの曲を思い出した。
口ずさんでいたら夜風が冷たかった。
きっと、被災地の寒風は体の芯まで冷えるだろう。
普段ならなんなく防げる風に、心も体も苛まれるだろう。

人生は、常に順風満帆ではない。
心が折れそうになる逆風の時だってある。
事実、今、日本には苦しんでいる方々が大勢いる。
我々が忘れてはいけないのは「応援の風」を送り続ける事。
出来る範囲で継続するのが肝心。
たまたま実害がなかっただけで、同じ国に暮らす僕達も当事者なのだ。
傍観者になってはいけない。
風を止めてはいけない。
被災地に「よい風」が吹くその日まで。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする