つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡の路上を飾る彼是。

2011年07月17日 21時34分23秒 | 日記
最近、散歩中にハッとする事がある。
視線をアスファルトに落とし、黙々と歩いていると、
孤影以外の影が視界に入る。
陽を遮る主は鳥だ。
例えばサギ。
あるいはトンビ。
それなりに大きな翼を持つ鳥が低空を飛び、地面に影を落とす。
慌ててカメラを上空に向けるが、時既に遅し。
携帯の広角レンズで捉えてみれば、輪郭すら判別困難な点になっている。

しかし「今日の一枚」…動かない鳥の影なら、シャッターチャンス。
撮影場所は、津幡市街を流れる「津幡川」に架かる「白鳥橋」だ。
今年2月4日の投稿に掲載したとおり、欄干には白鳥が串刺しになっている。
その東から朝日に照らされ生まれる影の長さは、30メートル弱。
順番に影の動きを追ってゆけば、あたかもアニメーションの如く、
羽ばたきを映し出してくれる。
自然と人間の造形物がコラボレーションした「影の装飾」だ。

また、今日夕方、散歩に出かけたところ路肩に「人工の花」を発見。

 

ポール型の柵に塗料を吹きつけ、
ある一定の角度から見た時に認識できるハイビスカス。
1980年代半ばには、日本全国に設置されたデコレーションである。
例えば、北海道の札幌と旭川を結ぶ国道12号や留萌と稚内を結ぶ232号。
あるいは、山陰の国道9号。
それから、能登半島の海沿いを走る249号線。
かつて各地を旅していた当時、よく見かけた。

この路上の装飾に出遭うと、暑かった夏の記憶が甦る。
リュックを担いで歩いてゆく。
そして、必死にペダルを漕ぐ。
ゆらゆらと陽炎が立っている。
コメント
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