つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

りくすけは歩き、語る(前編)。

2016年02月06日 16時07分54秒 | りくすけ
僕の名前は「りくすけ」。
7歳になったばかりの、去勢された雄のチワワだ。
人間界の基準ではシニアの仲間入りになるようだが、
今のところ加齢からくる健康面の不安は、特に感じていない。
…さて、今回と次回、前後編に分けて、僕の散歩の様子を紹介しよう。
驚くかもしれないが、犬だって人間の言葉や文字は理解できるのだ。
しかし、キーボードを打つ器用さは持ち合わせていないから、
飼い主に代筆をお願いした。

立春を過ぎ暦の上では春になったとはいえ、ここ北陸はまだ寒い。
そして、晴れ間は貴重だ。
  
多少路面が濡れていても、散歩には勇んで出かける。
もう少し天気が好転してからなどと考えていると、手遅れになるから。
それにしても、先々週(1月24日近辺)は、かなりの降雪だった。
さすがに出歩く事は出来ず、ベッドで毛布にくるまって震えていたっけ。
日本の歌によると、犬族は雪が降ったら喜んで庭を駆けまわるのが相場らしいが、
それは、あまりにもステレオタイプというもの。
僕のように中南米原産の犬種をはじめ、冬が苦手な奴も多い。
とにかく、先日の雪の日にはコイツ(除雪機)も活躍しただろう。
  
散歩の途中、最初に立ち寄ったのは「勝崎館(かつざきかん)」。
  
明治22年に開湯した老舗の銭湯だ。
ずっと鉱泉を引いていたが、10数年前に枯渇して以来、井戸水を薪で沸かし、
湯あたりが柔らかいと評判で固定客も多い。
(※2012年2月7日に関連投稿アリ)
画像の奥…本館入口に停まっているのは、津幡町の和菓子処「たかくら」のバン。
  
「勝崎館」は、お風呂だけじゃなく、宿泊、宴会、食事に対応した施設だから、
きっと予約が入っていて懐石の水菓子か甘味でも仕入れたのだろう。
ま、人間の食事とは違ったメニューが常の僕には関係ないが…。
先を急ぐ。
  
津幡川に架かる「住ノ江橋」を超えると、一種の宣戦布告が目に入る。
飼い主も過去に書いていたが、津幡町は流通の激戦区。
その中心部に掲げられた、富山県・小矢部市のスーパーマーケット案内看板だ。
  
わざわざ、ここに設置したのは意図あっての事だろう。
人間界は競争社会で大変だ。
それからコレも。
  
汗水垂らして働いた稼ぎの中から、税金とやらを納めなければならないらしい。
社会生活は大変だと思う。
一方、気楽な飼い犬稼業は「ゲゲゲの鬼太郎」並に、幸せだ。
他のワンコとの縄張り争いとか、お手、お座りとか、それなりの苦労はあるが、
会社も仕事も試験も学校もない。
朝は寝床でグーグーグー、昼はこうしてのんびりお散歩。
但し、お化けと違うところは、夜は墓場で運動会はしない。
寿命がくれば死ぬし病気にもなる。
命は有限なのだから仕方ない。
順調に行けば、飼い主より先に逝く。
その時は、どうか憐憫の情を抱いて欲しいし、タマには思い出して欲しい。
…などと物思いに耽りつつ歩いていたら、公園に到着。
しばしの休憩である。
  
(※後編へ続く⇒)
コメント
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