つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

祝!100周年。

2020年10月10日 16時19分35秒 | 日記
住所は石川県河北郡津幡町・津幡。
県道59号線「津幡交差点」の角。
まさに町の中心部に「スガイ書店(LINK有)」はある。

ここは、散歩で立ち寄る定番コース。
拙ブログでも度々登場しているスポットである。

以下に、過去投稿の中から「スガイ書店」に関する記事を再掲載したい。

【「スガイ書店」は、少年時代の僕にとって、まさに「知の泉」だった。
 店内に足を踏み入れると鼻をくすぐる紙とインクの匂い。
 新書、新刊が発するそれは、図書館とは違って、新鮮な文化の香りがした。
 しかも、2階にある「エレクトーン・ピアノ教室」から、優雅な演奏が聞こえてくる。
 楽器演奏と縁遠い(苦手な)僕にとっては、何とも面映ゆい高貴なムード。
 これも文化を感じる音だった。

 一時期…確か小学校3~4年生くらいだと思うが、
 親に自転車を買ってもらって、行動範囲が広がった僕は、
 週末になると「スガイ書店」へ「立ち読み」に出かけるのが定番になった。
 ずい分、色んな本や漫画をむさぼり読み、知識を深めていった。
 特に「コナン・ドイル」の「シャーロックホームズシリーズ」と
 「どおくまん」の「暴力大将」は忘れ難い…。

 今にして思えば、タダで立ち読みするガキを見逃してくれていたのは、
 お店にとって「先行投資」のようなものだったのかもしれない。
 すっかり書店好きになった僕は、学年が上がるにつれ、
 ここでお金を使うようになっていった。

 まんまと術中にはまった僕は、今も時折「スガイ書店」を訪れている。】

(※2010年7月「津幡まちの本屋さん~スガイ書店~」より抜粋/引用)

個人的にも長きに亘り通い続けているお店が、
本日(2020/10/10)、100周年感謝祭を開催した。

ご近所の親子連れで賑わうイベント会場は、
ワークショップ、体験コーナー、飲食販売などが行われ、なかなかの盛況。
僕が興味を引かれたのは「サワガニすくい」。

群がる子供たちの背後から覗き込み、ずいぶん久しぶりに生きたサワガニを見る。
昔、山の小川の岩肌や、川底の石の下から掴み出した事を思い出し、
懐かしさがこみ上げた。

公式HPによれば「スガイ書店」会社設立は、大正9年(1920年) 2月13日。
つまり現時点では101年目に歩み出している。
リアル書店 --- 取り分け「まちの本屋さん」を取り巻く環境は、
決して優しくないだろうと察するが、どうか末永く商売を続けて欲しい。
微力ながら、応援しています。

コメント
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