きのうの投稿はこう締めくくった。
「毒島、緑の毒霧噴射だっ!最後まであきらめるな!!」
意味合いお分かりの諸兄姉もいると思うが、やや言葉足らずの感も覚え、
そのココロを改めて記してみたいと思う。
毒島は、個人的に応援する競艇レーサー「毒島 誠」氏の敬称略。
緑の毒霧とは、SG優勝戦で彼が乗艇した6号艇の色分けが緑色で、
姓の頭文字とかかっている。
ミステリアスな悪役レスラーが、口中に含んだ色付きの液体を
対戦相手へ霧状に吹きかけるシーンを引き合いに出し、
不利な状況からの逆転を祈念した。
--- ご理解賜れば幸いである。
残念ながら緑の毒霧は噴射されなかった。
2021年初のSG競走「第56回 ボートレースクラシック」、
優勝は“浪速の快男児”「石野貴之(いしの・たかゆき)」だった。
『雑音を振り払うように、石野が力強くゴールを駆け抜けた。
頂点を極めた19年住之江グランプリ以来のSG制覇。
観衆の声援に応える様子も、どこか誇らしげだ。
それもそのはず、コンマ11のトップスタートを決めて1Mは他を全く寄せつけない。
2番手を走る篠崎以下との差をグイグイ広げる圧巻の内容だった。
<中略>
「ゴールした瞬間はホッとしました。今の自分の状況だったり、
レースぶりは分かっているので不安はありました。
SGの優勝戦でここまで緊張したことはなかったし、いい経験になったと思います」
19年の栄光から一転し、昨年はSG優出なし。
スタート事故が重なった影響は今も色濃く残り、現在勝率は5点台後半。
優出インタビューでは「A2級でグランプリに行きたい」と報道陣を笑わせたが、
厳しい状況は十分に把握している。
<中略>
賞金ランク1位浮上にも気を緩めることはなかった。
4月には厳しいA1勝負駆けの日々。光と影が混在している。
今回のSG制覇で見えた確かな光を頼りにして――。
石野は完全復活の道を歩み続ける。』
(※画像/『 』内記事 スポーツニッポンより引用・抜粋)
他艇の追随を許す隙などない、文句なしのイン逃げ圧勝!
破顔大笑が、撥ね退けたプレッシャーが軽くなかったことを物語っている。
おめでとう!
2019年、僕は「石野」が日本一になった瞬間を現場で目撃した。
地元・大阪での戴冠でもあり、あの凄まじい大声援は今も耳に残っている。
その時、3コースから果敢に勝負を挑み敗れたのが「毒島」だった。
きのうも、後塵を拝した。
最前を走る1号艇、続く2号艇にはまるで及ばなかった。
だが、実に見応えのある激しい3着争いを繰り広げた。
結果は4着に沈み、僕の舟券は見事にハズレ。
でも彼は「最後まであきらめず走って欲しい」という願いを叶えてくれた。
これを糧にし、次節参戦・宮島でのG1、次のSG「オールスター」、
また以降の奮起と、活躍を祈っている。