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大阪・住之江競艇場に於いて「第36回 グランプリ」が始まった。
毎年1月~11月末時点・獲得賞金上位18名による6日間開催。
1日目、2日目は7位~18位による「一次予選」。
⇒ここで半数がふるい落とされる。
3日目~5日目は1位~6位と、勝ち上がった6名による「二次予選」。
⇒ここでも半数が脱落する。
最終日・6日目は生き残った6名による「優勝戦」。
⇒優勝レーサーには1億円が進呈され「年間賞金王(チャンピオン)」が決まる。
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ゆうべ(2021/12/14)一次予選初戦が行われた。
<第11レースメンバー>
1号艇:辻 栄蔵(広島)
2号艇:毒島 誠(群馬)
3号艇:瓜生正義(福岡)
4号艇:馬場貴也(滋賀)
5号艇:篠崎仁志(福岡)
6号艇:新田雄史(三重)
ピットを離れ、大外「新田」が内側を狙って回り込もうとしたが、
他の5艇が突っぱね侵入を許さず。
123456、枠なり横並びオールスロー隊形でスタート。
ここでは「毒島」と「瓜生」が部品交換をして臨んでいた。
それはモーター機力をアップするためであり、言い換えれば「不満足」の現れ。
2名の足色や如何に?!
僕は「毒島」を軸にした舟券を握りしめ、固唾を呑んで見守った。
--- 結果は、1「辻」→3「瓜生」→2「毒島」でゴール。
2名共、悪くなかった。
ダッシュ勢不在で枠番の利が生きたとも言えるが、見せ場は多い。
ファーストターンでの「辻 vs 瓜生」伸び比べ合戦。
その後の「瓜生 vs 毒島」の2着を巡る鍔競り合い。
火花が散るような丁々発止のやり取りだった。
“(モーターは整備をして)良くなっていました。
もう少し波に入った時の出足をしっかりさせたい。
こんなに気持ちよく行けたのは久しぶりです。”
戦後、そう語った「毒島 誠」。
今夜の活躍に期待したい。
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<第12レースメンバー>
1号艇:前本泰和(広島)
2号艇:石野貴之(大阪)
3号艇:丸野一樹(滋賀)
4号艇:菊地孝平(静岡)
5号艇:池田浩二(愛知)
6号艇:西山貴浩(福岡)
ピットを離れ、大外「西山」が内側を狙って回り込むと、
2号艇「石野」が敢えてこれを許し、一撃まくり戦法を選択。
並びは136スロー/245ダッシュ隊形でスタート。
ここでは「池田」と「西山」が大規模な部品交換をして臨んでいた。
特に6号艇「西山」のモーターは凡機と言われ評判が悪い。
ヤケクソの内側強奪か!?
ならば「石野」の作戦が図に当たるのか?!
--- しかし、違った。
自他ともにワースト級と認めていた「西山」が、
真っ先に意地と気合の凄まじい旋回を繰り出した!
1号艇「前本」が引き波にハマって振り込み、転覆!
「石野」も巻き込まれ、「池田」が二艇に乗り上げた!
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--- 結果は、6「西山」→4「菊地」→3「丸野」でゴール。
3連単舟券配当は、1,300倍(100円が13万円)!
文字通りの大波乱、大番狂わせとなった。
この事故により「前本」は負傷帰郷。
「石野」と「池田」も、2戦目の枠番抽選で足を引きずる様子を見せた。
身体に軽くないダメージを負ったことに加え、
二次予選進出がほぼ絶たれた心的ダメージもある。
今夜、両名がどんな生き様を見せてくれるのか?!--- 僕は刮目したい。
戦いは続く。