2022年になって初めてかもしれない。
洗濯物を屋外に干したのは。
日中、晴れ間が広がったおかげで無事に乾き、愛犬と散歩にも出かけた。
ご覧のとおり街中には残雪。
本日(2022/02/11)の津幡町は、最低気温-1℃、最高気温は8℃。
まだ春到来には少々早いが、僅か数日前を思えば随分マシになったと感じる。
--- 今日は、真冬にも凍らない水源を訪ねてみた。
『津幡町津幡地区の清水(しみず)区にある湧き水「しょうず(清水)」は、
冷たくて清らかな水質と四季を通じて変わらない水量で、知る人ぞ知る名水です。
地名の清水は、この「しょうず」が由来となっています。』
(※『 』内、津幡町観光ガイドより抜粋/引用)
「しょうず」は、清冽な湧水(ゆうすい)だ。
流れる水に手を預けてみると、ほんのり温かく感じる。
地表付近の土壌の温度は、昼と夜で大きく変るように、夏と冬でも随分違う。
しかし、地中深くなるにつれて一日の変化も、季節変化も小さくなる。
年間の温度変化がなくなるとされる地下10mでは、
その土地の年間平均気温と同じか、1~2℃高いらしい。
津幡町の年間平均気温は、13.7℃。
なるほど温かいはずだ。
『近隣に「しょうず」ファンが多く、朝早くから水汲みに来る人が後を絶ちません』
--- 確かに、順番をついている。
更に以下の記述も。
『1789(寛政元)年以来、この湧き水で清水村の人たちはのどを潤し、
また、酒造りの仕込み水として利用されてきました。
特に、寒さが厳しい冬の朝、威勢のよい蔵人(くらびと)が素足で片肌を脱ぎ、
17〜18人で隊を組んで精を出す姿は、懐かしい思い出として語り伝えられています。
<中略>
「長生舞(ちょうせいまい)」で有名な久世(くぜ)酒造は、
現在もこの湧き水を酒造りに利用しています。』
(※『 』内、津幡町観光ガイドより抜粋/引用)
津幡四町の中心「四ツ角交差点」に暖簾を構える「久世酒造」。
創業は今から230年以上前、天明6年(1786年)。
日本では「田沼意次(たぬま・おきつぐ)が老中から失脚し、寛政の改革が始まった頃。
海外ならフランス革命やアメリカ独立当時である。
上記「長生舞」とは、同蔵のメインブランド。
自社の地下水、ミネラル分豊富な「硬水」。
「清水(しょうず)」の「軟水」。
性格の違う2つの水を使い分け、酒を仕込んでいる。
--- ちなみに、今こうしてキーボードを叩きながら僕が飲んでいるのは、
「長生舞清水仕込み」という。
やさしく、口当たりのいい銘酒なのだ。