有体に言って、僕は「長生き」に対する関心が低い。
いつまでも若くいたいとか、できるだけ健康でい続けたい。
--- とは思えないのだ。
生き物はいつか死ぬ。
それは不可避である。
定まった運命と思う。
だが、早死にしたい訳でもない。
もしも今、冥界への渡し舟がやってきたとしても、僕は乗船を拒むだろう。
「心残り」があるからだ。

「りくすけ(犬)」の調子が良くなくて、
本日、かかりつけ医に診察してもらった。
まだ大事には至らないだろうと思うが、心配である。

人間に例えると還暦を超えたシニア犬だ。
僕にも、彼にも「その時」はやって来る。
それは、明日かもしれないし、もっと後かもしれない。
何はともあれ、彼より先に逝くわけにはいかないと考えている。
彼の世話をし、最期を看取るのは、僕の責任なのだ。
