わが津幡町北部の丘陵地から三国山(みくにやま)にかけて広がる「石川県森林公園」。
総面積1,150ヘクタール(東京ドームの246倍)に及ぶ広大な園地を有するそこは、
昭和48年(1973年)5月、石川県政100周年記念事業の一環として開園した。
本来、同園50周年の節目は令和5年(2023年)なのだが、
同年7月、津幡町を襲った豪雨災害の爪痕深く、記念イベントを延期。
先日11月2日(土)~3日(日/祝)、1年遅れで開催の運びとなった。
「森のインクルーシブフェスティバル2024」
【インクルーシブ(Inclusive)】とは「包括」の意。
多様性を排除せず積極的に受入れ、一体感を持って関わり合う姿勢を指すという。
【渾然一体(こんぜんいったい)】に類似する印象を抱く。
石川県森林公園が目指すのはインクルーシブ。
多様な自然・生きものが共存し、多様な人々が集い楽しめる公園として充実を図るのだとか。
--- ま、観念的なハナシは説明しだすとキリがないのでここまでとし、
催しの様子を簡潔に紹介したい。
僕も裏方の1人として参加させてもらった。
一角にはアーティスト「MISIA」氏ゆかりの物品を展示。
彼女は、平成23年 (2011年) にスタートした生物多様性の啓発活動、
「MISIAの森プロジェクト」に携わってきたが、昨年名誉園長に就任した。
ライブツアーや楽曲ビデオに登場したライオン像は、流石にいい出来栄え。
また、ファンには嬉しいものだろう。
事実、記念撮影に興じる方は少なくなかった。
初日、地元FМラジオ局の公開録音トークショーや、
工作、疑似障害体験・妊婦体験のインクルーシブプログラム、
園内周遊スタンプラリー、各種出店による食イベントなどが行われた。
外はあいにくの激しい雨模様だったのが残念だが、致し方ない。
2日目、天気は一転。
園内「緑化の広場」でのミニライブでは、4組の出演者がパフォーマンス。
個人的には「石川県高等学校文化連盟 合唱専門部合同合唱団」の歌声が印象に残る。
彼らの伸びやかな歌声が、青一色の空へと吸い込まれていった。