つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

夏めきて 田に集う。

2022年05月22日 18時18分18秒 | 自然
               
きのう(2022/05/21)二十四節気は「小満(しょうまん)」に入った。
陽気盛んにして、万物次第に長じて満つる頃。
わが北陸の片田舎・津幡町の早苗が揺れる「田んぼ」に
色んな生きものの姿を視止めるようになった。



水田を闊歩する「アオサギ」。
全長1メートル近く、国内で繁殖するサギ類では最も大きい。
体、翼の表面はグレー。
翼を広げると風切り羽は、濃い藍色。
魚、両生類、爬虫類、甲殻類などを捕食する肉食。
人を見慣れているのか、逃げずに堂々と振舞っていた。



田んぼの中には、サギの餌になるオタマジャクシ。
赤い丸で囲った内側、泥と色が似ている。
生まれて間もないため、小さい。
また、画像では分からないだろうが、ジッと目を凝らしていると、
小さなゲンゴロウ、ホウネンエビらしき影が蠢くのも確認できた。
太陽を照り返す水面には、アメンボがツイーッツイーッと行き交う。
実に多様なのである。
畔からのぞき込む我々(愛犬と僕)も田に集う一員だ。



元来、稲は熱帯の作物。
古くは陸稲(おかぼ)が中心だったが、耕作地に「水を張る」手法を生み出し、
水稲(みずいね)を定着させ、温帯の日本でも安定栽培できるようになったという。
病害虫や雑草の発生を抑え、温度を保つ水田では、
稲の成長過程に合わせて、水を入れたり、抜いたり。
細やかな管理によって、美味しいお米がいただけるのだ。

--- では、最後に畦道に咲く「ノアザミ」の画像を掲載したい。
陽気盛んにして、万物次第に長じて満つる「小満」に相応しい、
鮮やかな紫が目に染みた。


                        

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