つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

春の音と冬仕舞い。

2021年02月11日 18時34分07秒 | 日記
     
本日は国民の祝日「建国記念の日」である。
「建国記念日」ではなく「建国記念日」なのには訳がある。

そもそも、その根拠は奈良時代に編纂された「古事記」や「日本書紀」記載の日本神話。
初代の天皇「神武(じんむ)天皇」が即位した日だ。
明治になり、当日をグレゴリオ暦に置き換えたのが「2月11日」らしい。
故に、戦前は「紀元節」と呼ばれた。

戦後、占領軍の意向で一旦廃止されるも、程なく復活の動きが起る。
2・11に対する反対意見もあった。
そこで「」が登場。
“建国という出来事を記念する日である”とも解釈できるよう、
語感の柔らかいネーミングに落ち着いたという。

神話に基づく建国の設定とは、何とも曖昧な気がするが、
これほど「日の丸(日章旗)」が似合う日はないかもしれない。



今朝、散歩の折に立ち寄った「津幡中学校」正面玄関近くに据え付けられた大きな日の丸。
はためいた状態を収めようと、しばらく風待ちをしてからシャッターを切った。
その間、およそ10分。
様々な音が、僕の耳朶に触れた。

画像の奥、グラウンドからは野球部員たちの掛け声、
ノック音やボールを受けたグローブの音。
画像左手、校舎の中からは調律する金管楽器。
敷地内を走る中学生たちの足音と息づかい。
空からはアカゲラの羽音とさえずり。

場所柄もあるが、これらのサウンドに活動的な春を感じた。



無事に前掲の写真を撮り終えて岐路に就く。
中学校横「町立総合体育館」の軒下では、通学を助けて大活躍したであろう除雪機が、
雪のない路面を静かに眺めていた。



通りがかった民家の前庭では、
やはり雪の重みから木々の枝を守り抜いた雪吊りを見かけた。

どちらも、もうお役御免だ。
間もなく風景を構成する要素から消えてゆく運命である。
お疲れさまでした。

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