つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

1'56"5のパレード。

2023年12月25日 20時40分00秒 | 賭けたり競ったり
                             
今年の艇界ナンバー1を決める大会、
賞金王決定戦競走「第38回ボートレースグランプリ」が終わった。
住之江競艇場の夜空に最後まで輝いていた星の名は「石野貴之(いしの・たかゆき)」。
自身4年ぶり2度目の戴冠となった。



今投稿のタイトルにした「1′56″5」とは、優勝戦での彼のゴールタイム。
ファンならお気付きのことと思うが「かなり遅い」。
通常に比べ10秒近くは長く走っていたことになる。
スローペースの原因は「事故」。
レース序盤で2号艇が転覆してしまったのだ。
競争水面上に事故艇又は救助艇がある場合は追い抜き禁止。
それらと距離を保ち、艇間隔を取って、安全第一で航走しなければならないのがルール。
つまり、事故が起こった時点の状態で着順は確定すると言っていい。

後は、ゆっくりコースを3周するだけ。
後は、トップを走るレーサーの独り舞台。
スリルに起因する興奮は消えたが、
代わりに祝福が呼び起こす高揚のボルテージは上がった。
満場のイシノコールを心行くまで噛みしめながら、
降り注ぐ万雷の拍手をたっぷりと浴びながら、
令和5年(2023年)の王者はゴールラインを跨いだ。

思うに、もし事故がなかったとしても1着は変わらなかっただろう。
他の5人は誰も追いつけなかっただろう。
それほど完璧なスタートとファーストターンだった。
勿論「絶対」はない。
しかし「結果」はもう動かない。
このリアルが全てだ。



おめでとう!石野!!
アナタは強かった!!

                       

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (象が転んだ)
2023-12-28 18:36:20
思うんですが
どう見ても1号艇が有利な様にも思えますが・・平均勝率で見れは半々らしいですね。

それに、事故の件、勉強になりました。
F1で言えば、イエローフラッグみたいなものでしょうか。

個人的には峰竜太のマクリを見たかったんですが、1号艇の石野貴之のスタートが良かったという事でしょうか。

でも、素人は(迷ったら1号艇で)”ハズレたらゴメンなさい”となるんでしょうね。
では・・・
返信する
象が転んだ様へ。 (りくすけ)
2023-12-29 04:52:27
コメントありがとうございます。

僭越ながらご推察に少しアドバイスを加えるならば、
最も有利なのは1号艇ではなく「1コース」です。

競艇の決まり手で最も多いのは「逃げ」。
これはほゞ1コースの艇が充当します。
故に1コース≒1号艇は勝者の最有力です。
ところが1号艇≠1コースもまた競艇。
スタート前の進入で2~6号艇に1コースを奪われたり、
1コースの艇がスタートで後手を踏んだり、
他のコースの艇が突出してスタートを切ったり、
旋回に失敗したりすれば、
1号艇(1コース)とてあっさり敗れてしまうでしょう。
予想する側とすれば、その展開をどう読むか?
面白くもあり、悩ましくもあり。
よろしかったら、これからもその妙味を楽しんでくださいませ。

グランプリ優勝戦、本文中にも書きましたが、
事故がなくても2~6号艇につけ入る隙はなく、
峰は捲れなかった可能性が高いと考えます。
やはり「石野は強かった」と思います。

では、また。
返信する
Unknown (象が転んだ)
2023-12-29 11:44:55
とても勉強になりました。
結局、”勝つやつが強い”んですね。

ゴールデンタイムでは様々な有名人がゲスト出演し、野球やサッカーに変わる新世代のお茶の間の娯楽の始まりを予感させました。
今までプロ野球一択だったんですが、ボートは見てるだけでも楽しいし、思わず興奮しますね。

少し早いですが
旧年中はお世話になりました。
新年も宜しくです。
返信する
象が転んだ様へ。 (りくすけ)
2023-12-31 19:49:28
コメントありがとうございます。
ご返信遅くなり失礼しました。

競艇の面白みを感じていただけたなら幸い。
身銭を張ると興奮も倍加しますが、それはご自由に。

こちらこそ今年は度々のご訪問、ありがとうございました。
貴ブログも楽しませてもらっております。
来年もどうかよしなに。

では、また。
返信する

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