競艇に於ける最も格式と伝統あるレース。
それが「ボートレースダービー(全日本選手権競走)」だ。
初回は、本競技が産声を上げた僅か2年後、昭和28年(1953年)に開催。
今夜、67回目の優勝戦が火蓋を切る。
舞台は、長崎県・大村市の「大村競艇場」。
きのう前回投稿にも記したが、今節は混戦を極めた。
有力候補がケガやフライングで戦線を離脱。
あるいは調整に苦労して、伏兵が台頭。
高配当が続出し、波乱含みの予選道中となった。
5日間の激戦を戦い抜き、ラストバトルへ舳先を進めたのは以下の6戦士。
1号艇: “遠州のヤングスター” 深谷 知博
2号艇: “上州のポイズンキラー” 毒島 誠
3号艇: “西のゴールデンドラゴン” 金子 龍介
4号艇: “HIROSHIMAの刺客” 上平 真二
5号艇: “福岡のtheクレバー” 枝尾 賢
6号艇: “新婚の大きなツバサ” 佐藤 翼
敢えて言おう。
稀に見る「レアケースである」---と。
銘柄級は「毒島」のみ。
6人中4人がSG初優出。
6人中SGウィナーは1人だけ。
複雑な思いと共に、唸りたくなる組み合わせだ。
皆、それぞれにドラマはある。
「深谷」は、予選の幸運をバネに、強豪を退けて初戴冠まであと一歩。
「毒島」は、昨年に続く、史上2人目の連覇へ。
「金子」は、今年事故死した恩人「松本勝也」さんに報いる初戴冠を。
「上平」は、デビュー26年目で射止めたチャンスをモノにし初戴冠を。
「枝尾」は、九州地区唯一の進出から、牙城を守り初戴冠を。
「佐藤」は、艇界のアイドルを射止め、新妻のためにも初戴冠を。
連覇か?初戴冠か?
神は、選ばれし6戦士の誰に微笑むのだろうか?!
僕は、エールを送る「毒島 誠」を推す。
地力、実績、機力では、間違いなく一枚上手だ。
今年は苦しい戦いが続いた。
しかし、ようやく日本一への道が拓けるかもしれない。
もちろん、重い扉を開けるのはレーサー自身。
一ファンとしては、応援の祈りを込めて舟券を投票させてもらう。
威風堂々、毒島誠。
<神の答えは、初戴冠だった。/2020年10月26日追記>
「第67回 ボートレースダービー」の優勝戦が終わった。
優勝は“遠州のヤングスター”「深谷 智博」。
若きダービー王の誕生である。
1コースからトップスタートを決め、他艇には何もさせずに逃げ切った。
文字通りの「完勝」だった。
おめでとう!
僕が、期待を込めた「毒島」は、グウの音も出ない「完敗」。
僅かに後手を踏んだスタート。
最初のターンに失敗し、3号艇をブロックしながら流れた内懐に、
外枠艇の差しを許して万事休す。
一時は最下位もあり得たが、道中の競り合いから捌き、2着でゴール。
モーターの力があればこそ、操船テクニックがあればこその準優勝だけに、
序盤のミスが悔やまれる。
前節、フライングを切っていなければ、もっと踏み込めたかもしれない。
今節、予選最終日に「恵まれ」(事故などで次位が一着になる)がなければ、
「深谷」と「毒島」の枠番は逆だったかもしれない。
---「たら」「れば」はある。
しかし、このリアルがすべて。
そして、まだ終わりじゃない。
次へ向け、前を向き、
威風堂々とゆこう、日本一まで!!
ブログ拝見してます
大村は長崎・大村湾に面した海のレース場です。
まだ未訪問ですが、いつかは行ってみたいと思っています。
--- 以前、KGB女工作員記事でも、投稿いただきましたでしょうか?間違えていたらスイマセン。今後とも、ご都合がゆるせば覗きにきてやってくださいませ。