つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

賭けたり、競ったり、旅したり。~令和弐年 梅雨・後編。

2020年06月16日 21時40分49秒 | 旅行
前回投稿の続編。
コロナショックにより、長期間に亘って無観客レースを行ってきた競艇が、
ようやく立ち直り始めた「歴史的タイミング」を目撃しようと、
僕は、愛知県の「常滑競艇場」へ足を運んだ。

訪問は月曜、平日だったが開門前から列。
一定間隔を保ち並んでいる間にサーモチェックをし、
入場ゲートを通る際にはアルコール消毒。
場内アナウンスでは、新型コロナ感染予防の心得を盛んに呼びかけていた。

それは、来場者側も自覚している。
全員マスク着用。
飛沫を警戒して大声は少なく、投票の際もルールに準じて行儀良い。
白熱するとエキサイトはするが、短時間で終息。
総じて大人しい印象。
つまりは現在の世の中一般と同じく、運営側も来場側も協力してウイルスと対峙していた。

僕は、より密を避ける為、3階の有料席に陣取る。
席数は、通常の半分以下。
隣席をつぶし、前後で互い違いになるようテープが張られていた。
元々、ここを選ぶ人は「静かに楽しみたい派」で、その傾向は一層顕著。
安心して予想に浸る事ができた。

飲食スペースでは、外と内を区切るシャッターを上げっ放しにして開放。
向かい合わせに座らないよう席を配置。
僕は、到着間もなく「きんちゃんらーめん」で「きしめん」をいただく。

鰹ダシと薄口醤油の汁にたゆたう幅広麺。
トッピングはネギ、花かつお、海苔、揚げ玉。
久しぶりに食べた名古屋ヌードルは、あっさり味。

午後の遅い時間に「とり伊」の「どて丼(ネギ増し)」をいただく。
ご飯に、八丁味噌で煮込んだ甘辛の豚モツをぶっかけたB級グルメ。
全てを覆い隠す刻みネギに紅ショウガ添え。
一振り、二振り、一味をかけてかき込めば、それら混然一体となった味が口に広がる。
上品ではないが、実に美味いのである。

また、今回は食しなかったが場内で「インデアンカレー」を発見。
石川県民にはお馴染みだ。
以前、蒲郡競艇では「チャンピオンカレー」を見つけたっけ。
名古屋のカレーは一宮市発祥の「ココイチ」が全国区だが、
これもルーツを辿ると石川県になるんだとか。
濃い味、ボリューミーなお得感は愛知県民の嗜好と合っているのかもしれない。

食事の折、競争水面際へ。
やはり、いい。
モニターやスマホで観戦するのに比べ、迫力が違う。
久しぶりにモーターの爆音を聴き、飛沫(しぶき)をあげて駆けるボートを眺め、
艇が通り過ぎた後に漂う排気の匂いを堪能した。

スタートを張り合い、コーナーでせめぎ合い競り合い、ゴールまでアクセルを弛めない。
見たかったのは、コレだ!
やはり、競艇は生観戦に限る。

舟券の戦績は6勝6敗のイーブンスコア。
収支は、少々マイナスだった。
小さく当てて大きく外す、リズムの悪い展開。
やはり、ギャンブルにおける白星の価値は数より大きさ。
「勝負時」を見極めねばならないと、改めて思う。
口惜しい張り方もあり、反省しきり残念至極。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」である。

さて、常滑競艇場は、新スタンド建設工事の為、現在リニューアル工事の真っ最中。
1マーク側の西駐車場の一部、西入場門、
ロイヤル席、レディースカップル席、トコタンホール、一階西投票所、
大時計から1マーク側の屋外観覧席が閉鎖されている。
お色直しは、2021年秋頃の予定。

新型コロナの影響で、後ろにズレ込むかもしれない。
何かと大変だろうが「本場に賑わいを呼ぶ」事こそ「本分」。
艇界の未来にとって、施設の充実は大切な要素だ。
どうか焦らず、やり遂げて欲しい。
完成の暁には、是非、またお邪魔したいと考えている。

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