つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

混沌と峻烈。

2022年12月17日 15時00分00秒 | 賭けたり競ったり
                   
競艇界の大一番。
年間チャンピオンを決める「第37回 グランプリ」が大詰めを迎えている。

舞台は、長崎県・大村湾(おおむらわん)。
南北30km、東西11kmあまり。
四方を陸地に囲まれた閉鎖海域ゆえ、一年を通じて凪の状態。
回遊しないスナメリ。
角のないサザエ。
アジ、イワシ、アマダイ、ウナギ。
生きている化石カブトガニ。
多様な生き物が暮らす大村湾。
穏やかに打ち寄せる波の音を優雅な弦の調べに例え、
昔から「琴の湖(ことのうみ)」と呼ばれる。

そんな豊かで静かな海に在る「大村競艇場」での峻烈な戦いを重ね、
本日(2022/12/17)が予選最終日となった。



今回特筆すべきは「上位陣の不振」。
詳しい説明は割愛するが、諸々アドバンテージを持つトップ6を差し置いて、
予選道中をリードするのは下克上組である。
上掲画像「勝って突破」の大見出しを頂き厳しい表情を浮かべているのは、
年間賞金ランキング1位のレーサー。
言い換えれば「今夜勝たなければ突破できない」状況に追い込まれているのだ。

グランプリ予選は2レース。

<11R>
1号艇:羽野直也(福岡)
2号艇:馬場貴也(滋賀)
3号艇:磯部 誠(愛知)
4号艇:深谷知博(静岡)
5号艇:池田浩二(愛知)
6号艇:山口 剛(広島)✕

<12R>
1号艇:原田幸哉(長崎)
2号艇:椎名 豊(群馬)?
3号艇:白井英治(山口)
4号艇:片岡雅裕(香川)
5号艇:菊地孝平(静岡)?
6号艇:丸野一樹(滋賀)✕

明日の優勝戦進出は、事実上8名に絞られてきている。
「✕」は、ほぼ絶望
「?」は、自力では無理。
---とは言え、勝負は下駄を履くまで分からない。
まだ(15:00投稿時点)玉座をめぐる戦いの行方は、混沌。
誰にも分からないのである。
今夜どんなドラマが繰り広げられるのか?
僕は胸を高鳴らせて楽しみにしている。



さて、グランプリ予選メンバーの中に、
個人的にエールを送る「毒島」の名前はない。
今年は一次予選を突破できなかった。
これも詳しい説明は割愛するが、文字通り「惜敗」だった。
誠に残念無念。
悲願の日本一戴冠は、露と消えた。

彼はグランプリと同時開催されている「シリーズ戦」へ降り、
そこでの優勝を目指し、ひた走っている。
どうか「いい結果」で2022年を締めくくって欲しい。


                           

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