「三国競艇場」の場所は福井県 坂井市 三国町。
全国の競艇場は24を数えるが、北陸及び本州日本海側では、ここが唯一。
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開設は、昭和28年(1953年)春。
当初は九頭竜川(くずりゅうがわ)河口にあったが諸般の事情により移転。
昭和43年(1968年)夏から現在地でレースを開催している。
あまりビッグレースには縁がない「三国競艇」だが、今(2023/11/26)、
久々に賞金カテゴリー最上位のSG(スペシャルグレード)競争が行われている。
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「SG第26回チャレンジカップ」。
年末の大一番「グランプリ」への出場をかけた最終トライアル競走で、
1月1日から10月31日迄の獲得賞金上位者34名が参戦。
優勝賞金は3400万円。
第17回大会からは、女子レーサーを対象として新設された
「レディースチャレンジカップ」と並行開催されている。
--- 正直、僕は現地に行かないつもりでいた。
今節初日の第10レースに於いて、エールを送るレーサー
「毒島誠(ぶすじま・まこと)」がフライングに散ったからだ。
舟の動力となる「モーター(エンジン)」は、毎節、抽選で決まる。
くじ運の悪い「毒島」には珍しくエース機を引き当てたが、強力パワーが仇になった。
規定タイミング(1秒以内)より早くスタートラインを跨いでしまい失格。
彼は賞典除外となり優勝の目が消えた。
ともかく、個人的には早々に応援しがいが無くなってしまった格好。
傍観に徹していたのだが、観戦を続けるうち次第に心を動かされ始めた。
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「今垣光太郎(いまがき・こうたろう)」と「西橋奈未(にしはし・なみ)」。
いずれも地元・福井支部所属。
三国では久々のSGレースを盛り上げようと、連日「熱い走り」を披露。
特に「今垣」が必死に頑張る姿に胸を打たれる。
彼は、これまで9度のSG優勝をはじめ数々のビッグタイトルを手にしてきたが、
年齢を重ね、動体視力や筋力の衰えもあってか、ここ数年は栄冠から遠ざかっていた。
しかし、おそらく自身現役最後となる地元SGにあたり、54歳の大ベテランが奮闘。
堂々の予選トップ通過を果たし、きのう(2023/11/25)準優勝戦を迎えた。
コレは足を運ばねばならない。
現地で声援を送る価値がある。
そう考え「三国競艇場」へ車を走らせたのである。
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流石にSG。
大勢のファンが詰めかけていた。
僕もその1人となり、まずは「毒島」の負け戦に投票。
6号艇から出送して2着となり、わが舟券は紙屑となる。
しかし、本当に「いい動き」をしていた。
勇み足がなかったら好成績の可能性が高く、誠に残念である。
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さて「今垣」が1号艇に陣取る準優勝戦だが、波乱になった。
三国の金看板が、まさかのスタートドカ遅れ。
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上掲画像・赤丸で囲ったのが「今垣」。
これでは万事休す。
4号艇の飛沫を拝し2番目でゴールイン。
何とか優勝戦には舳先を進めたが、ポールポジションを獲れなかった。
戦い後のインタビューでは、声を震わせながら言葉を絞り出した。
『三国に育ててもらったのでF(フライング)を切るわけにはいかない。
スタートで遅れたのが全て。ファンの人に申し訳ない』
人気を一身に浴びながら期待に応えることができなかった。
それでもSG最年長優勝記録(52歳7カ月)を地元で達成する望みはつながった。
今夕(2023/11/26)の12R優勝戦メンバーは以下の通り。
1号艇:片岡雅裕(香川)
2号艇:池田浩二(愛知)
3号艇:峰 竜太(佐賀)
4号艇:今垣光太郎(福井)
5号艇:山口 剛(広島)
6号艇:茅原悠紀(岡山)
「今垣」の乗艇色はBLUE。
“北陸の蒼き狼”が、渾身の一撃を狙う!
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舟のマシンて抽選なんですか
でも確かに・・・
抽選にすれば、個々のテクニックと運だけが頼りになりますもんね。
故に、ギャンブルのしがいがある。
6号艇から2着という事は、毒島選手が普通にスタートしてたら、的中当確でしたか
F1みたいに、良いマシンに乗ってるドライバーだけが勝つ事もない。
ハマるのも無理はないですよね。
では、お財布とお身体に気を付けてです。
そうなんです。
舟のマシン(モーター)も、舟本体も抽選です。
備品は規格もメーカーも同一なんですが、
秒単位の着差を争う世界では、良いモノと悪いモノが出てきます。
クジ運の良し悪しが勝敗を分けるポイントの1つです。
その意味で、良いモノを引き当てていた毒島は、
大きなアドバンテージを手にしていただけに、
フライングに散り、優勝への道が断たれたのは残念無念であります。
しかし、このリアルがすべて。
次は大一番「グランプリ」での活躍を期待するのみ。
体と金に気を付けて応援を続ける所存です。
では、また。