きのう(2023/11/26)福井県 坂井市 三国町の「三国競艇場」に於いて、
「SG第26回チャレンジカップ」優勝戦が行われた。
年末の大一番「グランプリ」への出場をかけた最終トライアル競走で、
1月1日から10月31日迄の獲得賞金上位者34名が参戦。
5日間の激闘を生き抜き、最後の6ピットは以下のメンバーが陣取った。
1号艇:片岡雅裕(香川)
2号艇:池田浩二(愛知)
3号艇:峰 竜太(佐賀)
4号艇:今垣光太郎(福井)
5号艇:山口 剛(広島)
6号艇:茅原悠紀(岡山)
僕は4号艇を駆る地元・福井支部の金看板にして大ベテラン、
“北陸の蒼き狼”の1着に銭を張った。
『たぶん(年齢的に)ボクが三国で走る最後のSG。
今まで〝大会を盛り上げられたらいい〟という気持ちで走っていたけど、
今回は〝優勝かそれ以外か〟のつもり。優勝を意識して走ります!』
戦前、そう語っていた彼の一撃に期待したのである。
しかし--- 。
本番で痛恨のピット離れ失敗。
本来は、赤と黄色の間に入らねばならないが、
他艇に出し抜かれ最も外の位置からスタート体制に侵入。
ダッシュで伸びるパンチ力をつけようと調整した結果、出足が失われてしまった。
回り直して何とか4コースは確保したものの、
助走距離の短いスローになってしまっては、攻撃力半減以下。
さらに、出足がないためスタートは5番手。
ファーストターンを周った直後、あっという間に差を付けられ
見せ場すら作れないまま最下位の6着に終わった。
優勝は1号艇の「片岡」。
レース内容としては文句なしのイン逃げ完勝。
自身2度目のSG制覇だ、おめでとう!
優勝賞金3400万円を加算して、年間ランキング31位から10位にジャンプアップ。
文字通りチャレンジを実らせ「グランプリ」への切符を手にした。
(※日本一決定戦・グランプリは年間賞金1位~18位が対象)
実は敗れた「今垣」も下剋上。
優勝戦への進出で加算した賞金年間ランキングは、戦前の21位から17位に浮上。
グランプリ出場は決めたものの、笑顔は見せなかった。
それほどまでに、この三国SGの優勝に懸けていたのだ。
さて、今節はもう一つ女子レーサーたちの戦いが並行開催されていた。
「GⅡ第10回レディースチャレンジカップ」である。
女子年間賞金ランク上位20人が対象。
こちらの優勝戦組合せは以下の通り。
1号艇:守屋美穂(岡山)
2号艇:三浦永理(静岡)
3号艇:長嶋万記(静岡)
4号艇:遠藤エミ(滋賀)
5号艇:藤原菜希(東京)
6号艇:西橋奈未(福井)
個人的には、メンバー内の最若手、6号艇を駆る「西橋」に期待した。
前述「今垣」同様、地元ビッグレースの舞台で連日奮闘。
並みいる女傑たちを押しのけて優勝戦に舳先を進めた。
しかし---。
こちらも空振り。
上掲画像下部、赤い丸で囲った緑の選手がファーストターン時の「西橋」。
画像上部の上位陣とは大きく差が開いている。
逆転は不可能だった。
だが最後まで諦めず攻めに攻め、4着でゴールイン。
意地を見せ、自身の未来に糧となる頑張りを見せてくれた。
勝ったのは3号艇の「長嶋」。
3コースから、1号艇と2号艇の間を割る素晴らしい切れ味の「捲り差し」を決めた。
お見事!
おめでとう!
悲喜交々。
涙と笑顔が交錯した今節が終わり、いよいよ来月、大舞台の幕が上がる。
令和6年(2023年)の王様は、女王様は、誰だ?!
ところで、少し勉強したんですが
モーターも選手自身でメンテするそうですね。
お陰で競艇選手になるには国家試験が必要で狭き門だとか・・・
6名で行われるから競馬よりも当選確率が高い。
それに今知ったんですが、フライングスタート方式だから、スタートの位置と時計合わせって絶妙な駆け引きがあるんですね。
更に、良いポジションを狙いすぎてスタートの時間合わせに失敗すると失格になる。
故に、インがいいとかアウトが不利とかは一概には言えない。
つまり、スタートする前から勝負は始まってる。
でも、失格になった選手の舟券は返金されるんですね。
まるで、一粒で三度美味しい?公営ギャンブルですかね。
その通りです。
どのコースからスタートするかは重要な要素ですから
ピットを出た瞬間から駆け引きが始まり、
事実上スタート 前にレースは始まっています。
フライングまたは出遅れは掛金同額で返還。
おととい(11/28)のナイターレースでは、
6艇全てフライングという珍事もありました。
その売上7000万円余りは全返還。
主催者は頭を抱えたことでしょう。
インが有利の割合は高いですが、
その日、その時の天候・風・湿度や選手の力量によって変わります。
コレを読むのが醍醐味であり苦しみでもあり。
もしご興味がおありになって、時間と都合、
お財布が許すなら、是非、競艇を楽しんでくださいませ。
もうすぐ大一番「グランプリ」も開催されます。
では、また。