三度目の【gooブログ「お題」投稿】参加。
テーマは「好きなカレーの種類は?」を選んだ。
肉、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンを煮込み、
スパイシーなカレー粉で味を付けたトロみのある「日本式カレー」のルーツは、
故郷・インドのそれではなく、ブリティッシュ・スタイルだろう。
イギリスの食の代表的なメニューの1つ「シチュー」。
日本人にとっての味噌汁同様、英国庶民には欠かせない存在だが、
昔の「船乗り」にとっては、高嶺の花だった。
味付けに使う牛乳が長持しないため、航海の間はあきらめざるを得なかったが、
そのお蔭で生まれたのが、イギリス式カレーである。
当時、植民地だったインドから輸入した香辛料を使い、
シチューと同じ食材を調理したカレーは、日保ちがした。
長い航海を日常にするイギリス海軍の「軍隊食」として定着する。
やがて、イギリス海軍を模範としていた明治の頃の日本海軍でも、
栄養バランスがよく、調理が簡単な点に目を付け、献立に取り入れた。
初期はイギリスに倣いパンにつけて食べていたが、どうも力がでない。
そこで小麦粉を加え、とろみをつけて、白飯にかけてみたところ、大正解。
以来「カレーライス」は、日本海軍の定番メニューになり、
除隊した水兵達が家庭に持ち込んで、全国に広がっていった。
やがて、即席カレー粉が開発され、食卓のスタンダードになったそうな。
…カレーライスが日本の国民食に至るまでの一説である。
国民食故にバリエーションは豊富。
ビーフ、ポーク、チキン、シーフード、フルーツ入りなどルーの具材は様々。
トンカツ、ビフカツ、ウインナーソーセージにカキフライなどトッピングも多彩。
更に、家庭毎のこだわりもある。
日本におけるカレーは百花繚乱の趣でなかなか的を絞りにくい。
そこで一捻り。
少年時代に「憧れたカレー」について書いてみよう。
それは「包丁人 味平」の「ブラックカレー」だ。
昭和48年(1973年)~昭和52年(1977年)にかけ
「週刊少年ジャンプ」に連載された、料理漫画の走り「包丁人 味平」。
主人公は、築地の伝説的包丁人「塩見松造」の息子「味平」。
中学卒業後、日本一の料理人を目指す修行の途上に行った、数々の料理勝負の一つが
「東京・ひばりヶ丘 カレー戦争」。
ひばりヶ丘駅前に開店した2つのデパートの一方が、人気のカレーチェーン店「インド屋」を。
もう一方は、無名のカレーショップ「アジヘイ」を出店。
どちらのカレーが美味いか、どちらのカレーが客を呼ぶのか!?
単なる味勝負に留まらない、デパートの売り上げを左右する経済戦争の要素も盛り込んだ、
連載の中でも異色のシリーズだったと言える。
そのカレー戦争で中核をなすキャラクターこそ、ブラックカレーの生みの親「鼻田香作」。
モヒカン刈りで、6,000種類のスパイスを嗅ぎ分ける大きな鼻には、黒い鼻マスク。
名前はイカニモ、容姿も個性的で強烈な自称「カレー将軍」が
究極と断言するブラックカレーのルーは、名前の通り真っ黒。
一度食べた者は虜になり、何度も何度も足を運ばずにいられない。
まるで、悪魔に魅入られたように…。
「鼻田香作」勝利。
「味平」敗れる。
カレー戦争に決着がついたと思った矢先、意外な事実が発覚する。
実は、ブラックカレーは、料理ではなかった。
麻薬同然のスパイスが大量に含まれた「ドラッグメニュー」だったのだ…。
今や、黒いカレールーは珍しくない。 近年、知名度が上がった「金沢カレー」も黒っぽい。
しかし、ターメリックの黄色が一般的だった当時はインパクトがあった。
しかも、少年漫画におけるブラックは、悪い奴らの代名詞。
不良少年「花形満」は「ブラック・シャドーズ」のリーダー。
「ブラック・ジャック」は無免許医。
「鉄人28号」を追い詰めた「ブラック・オックス」。
「仮面ライダー」の戦闘員「ブラック・スカル」。
悪役・敵役のネガティブなイメージを連想させるネーミングが、不気味さを煽った。
僕は、妖しくも美しい隠花植物のような「ブラックカレー」を食べてみたくて仕方がなかった。
テーマは「好きなカレーの種類は?」を選んだ。
肉、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンを煮込み、
スパイシーなカレー粉で味を付けたトロみのある「日本式カレー」のルーツは、
故郷・インドのそれではなく、ブリティッシュ・スタイルだろう。
イギリスの食の代表的なメニューの1つ「シチュー」。
日本人にとっての味噌汁同様、英国庶民には欠かせない存在だが、
昔の「船乗り」にとっては、高嶺の花だった。
味付けに使う牛乳が長持しないため、航海の間はあきらめざるを得なかったが、
そのお蔭で生まれたのが、イギリス式カレーである。
当時、植民地だったインドから輸入した香辛料を使い、
シチューと同じ食材を調理したカレーは、日保ちがした。
長い航海を日常にするイギリス海軍の「軍隊食」として定着する。
やがて、イギリス海軍を模範としていた明治の頃の日本海軍でも、
栄養バランスがよく、調理が簡単な点に目を付け、献立に取り入れた。
初期はイギリスに倣いパンにつけて食べていたが、どうも力がでない。
そこで小麦粉を加え、とろみをつけて、白飯にかけてみたところ、大正解。
以来「カレーライス」は、日本海軍の定番メニューになり、
除隊した水兵達が家庭に持ち込んで、全国に広がっていった。
やがて、即席カレー粉が開発され、食卓のスタンダードになったそうな。
…カレーライスが日本の国民食に至るまでの一説である。
国民食故にバリエーションは豊富。
ビーフ、ポーク、チキン、シーフード、フルーツ入りなどルーの具材は様々。
トンカツ、ビフカツ、ウインナーソーセージにカキフライなどトッピングも多彩。
更に、家庭毎のこだわりもある。
日本におけるカレーは百花繚乱の趣でなかなか的を絞りにくい。
そこで一捻り。
少年時代に「憧れたカレー」について書いてみよう。
それは「包丁人 味平」の「ブラックカレー」だ。
昭和48年(1973年)~昭和52年(1977年)にかけ
「週刊少年ジャンプ」に連載された、料理漫画の走り「包丁人 味平」。
主人公は、築地の伝説的包丁人「塩見松造」の息子「味平」。
中学卒業後、日本一の料理人を目指す修行の途上に行った、数々の料理勝負の一つが
「東京・ひばりヶ丘 カレー戦争」。
ひばりヶ丘駅前に開店した2つのデパートの一方が、人気のカレーチェーン店「インド屋」を。
もう一方は、無名のカレーショップ「アジヘイ」を出店。
どちらのカレーが美味いか、どちらのカレーが客を呼ぶのか!?
単なる味勝負に留まらない、デパートの売り上げを左右する経済戦争の要素も盛り込んだ、
連載の中でも異色のシリーズだったと言える。
そのカレー戦争で中核をなすキャラクターこそ、ブラックカレーの生みの親「鼻田香作」。
モヒカン刈りで、6,000種類のスパイスを嗅ぎ分ける大きな鼻には、黒い鼻マスク。
名前はイカニモ、容姿も個性的で強烈な自称「カレー将軍」が
究極と断言するブラックカレーのルーは、名前の通り真っ黒。
一度食べた者は虜になり、何度も何度も足を運ばずにいられない。
まるで、悪魔に魅入られたように…。
「鼻田香作」勝利。
「味平」敗れる。
カレー戦争に決着がついたと思った矢先、意外な事実が発覚する。
実は、ブラックカレーは、料理ではなかった。
麻薬同然のスパイスが大量に含まれた「ドラッグメニュー」だったのだ…。
今や、黒いカレールーは珍しくない。 近年、知名度が上がった「金沢カレー」も黒っぽい。
しかし、ターメリックの黄色が一般的だった当時はインパクトがあった。
しかも、少年漫画におけるブラックは、悪い奴らの代名詞。
不良少年「花形満」は「ブラック・シャドーズ」のリーダー。
「ブラック・ジャック」は無免許医。
「鉄人28号」を追い詰めた「ブラック・オックス」。
「仮面ライダー」の戦闘員「ブラック・スカル」。
悪役・敵役のネガティブなイメージを連想させるネーミングが、不気味さを煽った。
僕は、妖しくも美しい隠花植物のような「ブラックカレー」を食べてみたくて仕方がなかった。
「包丁人味兵」なつかしいですね。
私もちょうどこの頃「週刊少年ジャンプ」を購読してたから。
内容はほとんど忘れてますが、右下のおじさんのセリフは記憶にあります。
私の思い出のカレーは、おじいちゃんのカレーかな。
お肉の代わりに魚肉ソーセージが入ってたんですよ。
ね、昭和でしょう?
僕は、昭和の頃から、肉の代わりに「鯖缶」を使ったカレーをよく食べてきました。特に醤油味は、照り焼き風味の甘みも効いていてスパイスとの相性はなかなか。…あ、味平カレーも醤油を入れてました。最近のお気に入りは「コンビーフ」ですね。イケます。