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橋下市長の大阪八尾市でのオスプレイ訓練の提案
近年、醜い政治が横行しているが、大阪八尾市でのオスプレイ訓練ぐらい醜い動きもそうない。スタートは橋下大阪市長の米軍に対する風俗活用発言からである。
橋下大阪市長の米軍に対する風俗活用発言については、5月14日付け毎日新聞は記者団との一問一答として次のように報じた。「 普天間飛行場に行った時、“もっと風俗業を活用してほしい”と言ったら、米海兵隊司令官は凍り付いたように苦笑いして“米軍では禁止している”と。建前論ではだめだ。そういうものを真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーはきちんとコントロールできない。」そして、米国の反応は早かった。17日共同通信は、「米国務省サキ報道官は、橋下市長の発言に”言語道断で不快だ。従軍慰安婦は重大な人権侵害”と非難。在日米軍に風俗業者の利用で米国防総省のリトル報道官が、米軍が買春を拒否するのは”言うまでもない”と述べていた」と報じた。最大級の形容詞を使って非難している。橋下市長は、米国を訪問し、それで“外交通”とデビューし、参議院選挙の浮上を図った。しかし「橋下氏は維新幹事長の松井一郎大阪府知事とともに6月10~16日の日程で、サンフランシスコやニューヨークなどを訪れ、両市長との面会やシリコンバレー企業の視察などを計画。一連の発言後、訪問先が難色を示すなどで調整が難航していた」という事態で米国訪問がとん挫した。今日、日本の政・官・財・報道のいわゆる権力機構は対米隷属であるから、米軍に切られる橋下氏の政治的な目はない。ここで出てきたのが、大阪八尾市のオスプレイ訓練である。「大阪府の松井知事(日本維新の会幹事長)が、沖縄県に集中する米軍の新型輸送機オスプレイの訓練の一部を大阪で受け入れる意向を固めた、と読売新聞などが2013年6月3日に報じた」。この訓練の受け入れは、沖縄の負担軽減のふりをしているが、沖縄の負担軽減とは関係がない。オスプレイの基地としての沖縄の地位は変わらない。訓練の幅が拡大することで、海兵隊はますます沖縄での基地を重視する。誰がみても、今回の発議は、“もっと風俗業を活用してほしい”という発言で米国側に叱られた橋下氏が自分の名誉回復にと行ったことである。“もっと風俗業を活用してほしい”発言がなければ起こらなかった措置である。これにアメリカをよろこばせることしか念頭にない安倍政権が飛びついた。「安倍首相は6日、小野寺防衛相を首相官邸に呼び、沖縄県の米軍普天間飛行場に配備されている新型輸送機MV22オスプレイについて、訓練の一部を大阪府八尾市の八尾空港で行うことを検討するよう指示した。」(6日読売新聞)。大阪市民は橋本氏を過去積極的に評価してきた。“もっと風俗業を活用してほしい”との発言にしても、“本音”ベースとして擁護に回る人々もいた。しかし、今度は八尾市に直接被害が来る。沖縄県民のためという名目と関係は全くない。アメリカに媚を売るだけである。媚を売るためなら、地元民の犠牲もいとわない。興味深いのは大手マスコミの反応である。米国に媚を売るのは、同じ穴のむじなである。必ず橋下氏への非難を弱める大手メディアが出てくるだろう。
☆沖縄の米軍再編との関係で沖縄県民は、辺野古移設に反対しているのであって、オスプレイの一部の配置を軽減して欲しいと言っているのではない。自民党や民主党の米国追随抑止力としてのオスプレイ配備や普天間移設に反対している真意を理解できないようでは、「維新の会」の明日は無いっちゅうの。関空がどうのこうの・・・以前言っていた普天間丸ごと大阪で引き受けると言うのなら大賛成である(^^)。