公開日: 2013/06/25
73歳を筆頭に高齢者の女性が働く売春クラブが摘発され、経営者の女ら2人が警視庁に逮捕されました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
☆以前、介護に携わるオバちゃんに聞いたことがある。
色々と求められるケースも半端じゃないらしい。
高齢者の性に関して公に認めたらどうだろう。(^^)
勿論、自費なら性器に触れ合う程度で3,000円とか。。。
目を向けて 高齢者の性
http://www5.kannet.ne.jp/~kubo-cli/koureisha.html
性には、生殖の性、快楽の性、連帯の性がある。かつて人生50年の時代には、生殖の性が主役だった。そして現在は人生80年、特に女性は生殖の性が終わって(閉経=50歳)から、32年も長生きする時代になった。しかし、近年その生き方にQOL(生活の質)が問われている。いかに有意義に毎日を生きるかということである。
「性は生なり」という。当然、性はQOL向上のために不可欠な存在であり、そして生きる喜び(快楽の性)、生きがい(快楽・連帯の性)、生きる証(あかし=連帯の性)でもある。それなのに現実は、依然として「性のことを口にするのははしたない」「老いれば性は枯れるもの」との風潮が根強い。
多い性生活の不満
実際、日常診療の場で、患者に性生活について質問してみても、たいてい女性は「もう女は卒業した」、男性では「女房が相手してくれないので」と逃げてしまう。しかし、私の推測では意外に性生活に不満を持っている人が多いようだ。
ともかく日本人は老若を問わず、男性は女性の、女性は男性の性(セクシュアリティー)について知識不足である。そこで今回は高齢者の性の特徴について要約してみた。
1)性欲…灰になるまである。古今東西の調査では、70代で男性の9割、女性の5割にみられる。性欲ホルモンは80代まで分泌される。
2)性交と回数…性交は命ある限り可能。諸家の報告では、70歳以上の男性の性交回数は月1~2回(女性は相手しだい)。もちろん、性欲、性交回数とも個人差が大で、病気や薬物などに左右される。
3)膣(ちつ)湿潤度および性交痛…閉経後、女性ホルモンの欠陥により膣湿潤度が低下(60代で5割が乾燥)し、萎縮性膣炎、性交痛(60代で9割)を起こす。治療は膣潤滑剤やホルモン補充療法が有効。
4)インポテンス…男性は50代より性的能力が落ち始め、インポ率は70代で4~6割。心因性が多く、相手の拒否や血管の老化が助長因子。
5)若いときから社会活動、性生活が盛んな人は、老いても心身ともに若々しい。
6)性生活は、中断期間が長くなるほど再開困難(廃用性萎縮)。
7)男性は性器結合に固執するが、女性は寂しさを癒してくれる精神的な愛情とコミュニケーション、体を温めあうスキンシップを望む(連帯の性)。
「性は脳なり」が真の高齢者の性の在り方ではなかろうか。
社会的に日の目を
来る21世紀は、高齢・長寿社会、福祉と女性の時代である。高齢者が健康で長生きするためには当然、高齢者の性は社会的にも日の目を見るべきであり、今後、寝たきり・ぼけ老人の増加を考えれば介護・看護の性の知識も必要となる。また、高齢女性が多数派となる社会の到来に備え、一刻も早く女性性権の確立を目指してほしい。まだ、高齢期にない人たちも、真剣に自分の老後の幸せを考え、今から高齢者の性に関する正しい知識を身につけてもらいたい。
(1997年7月17日 上毛新聞「視点 オピニオン21」にて掲載)