https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191220/k10012223071000.html
かんぽ生命の保険の不適切な販売をめぐる問題で、高市総務大臣は、記者会見し、総務省の鈴木茂樹事務次官が行政処分の検討状況を会社側に漏らしたとして、事実上、更迭したことを明らかにしました。高市総務大臣は夕方、緊急に記者会見し、かんぽ生命の保険の不適切な販売をめぐる問題で総務省の鈴木茂樹・事務次官が日本郵政の鈴木康雄・上級副社長に対し、総務省が年内に予定している日本郵政グループに対する行政処分の検討状況を漏らしていたと発表しました。高市大臣によりますと、大臣室での幹部との話の内容が日本郵政側に漏れていると疑わざるをえない情報が入ったことから、内部監察を実施した結果、鈴木次官が日本郵政の鈴木・上級副社長に電話で情報を漏らしていたことがわかり、鈴木次官も認めたということです。このため、総務省は、20日付けで鈴木次官を停職3か月の懲戒処分とすることを決め、鈴木次官からは20日、辞表が提出され、高市大臣は辞職を認めたということで、事実上更迭しました。鈴木次官は、19日夜、高市大臣に電話で「自分の軽率な行為でご迷惑をかけて大変申し訳なかった」と話したということです。鈴木次官は旧郵政省出身で、ことし7月に事務次官に就任しました。日本郵政の鈴木・上級副社長も旧郵政省出身の元総務省事務次官です。高市大臣は「同じ旧郵政省採用の先輩、後輩の間で何かやむをえない事情があったのだろう。総務省OBが日本郵政グループの取締役などに就任することは好ましくない」と述べました。高市大臣は、「事務方のトップによる公務に対する信頼性を著しく失墜する行為は誠に残念で、おわび申し上げる」と陳謝しました。そして、今回の問題の責任をとって、大臣給与3か月分を自主返納することを明らかにしました。後任には、総務審議官の黒田武一郎氏が就任することになりました。日本郵政は「現在、事実関係を確認中であることからコメントは差し控えます」としています。
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