昨年6月 オスプレイ墜落
クラッチの不具合が原因
陸自は当面飛行見合わせ
米海兵隊が事故報告書
米海兵隊は21日、昨年6月8日(日本時間7日)に米西部カリフォルニア州で発生したMV22オスプレイの墜落事故についての事故報告書を公表し、ローター(回転翼)のギアボックスとエンジンをつなぎ、動力を伝達するクラッチの不具合(ハード・クラッチ・エンゲージメント=HCE)が原因だと結論付けました。事故では乗組員5人全員が死亡しました。
これを受け、防衛省は7月24日、陸上自衛隊V22オスプレイの飛行を当面見合わせると表明。同機の構造的欠陥ぶりが、いよいよ鮮明になりました。
事故報告書は、操縦ミスや整備不良、悪天候などの要因は見当たらないとした上で、両方のエンジンにHCEが発生し、片方のエンジンに不具合が発生したと指摘。オスプレイは左右の回転翼を動かす2基のエンジンを有しており、一方が停止しても片方から動力が伝達される仕組みになっています。しかし、今回の事故では、このシステムも機能不全に陥り、右側の回転翼が推力を喪失。機体が制御不能に陥りました。
今後の対策としては、部品の交換とHCEの発生原因の究明などをあげました。
米空軍は昨年8月、CV22オスプレイのHCEが多発しているとして、横田基地(東京都)に配備されている6機を含め、全52機を一時、地上待機させました。一方、海兵隊は飛行手順の改定で対応するとして、普天間基地(沖縄県)への配備機を含むMV22の飛行継続を強行しましたが、事態を重く見た米国防総省は今年2月、オスプレイ全機の部品交換を指示しました。
一方、防衛省は何の対策も取ってきませんでした。今回の米側報告書を踏まえ、安全確認を行うため飛行を見合わせるとしています。陸自オスプレイは木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備されており、政府は佐賀空港への移転を強行しようとしています。
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