飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆自民・丸川珠代候補まるで「悲劇のヒロイン」…昭恵夫人を傍らに“安倍先生”にすがる涙の街頭演説

2024年10月17日 12時59分06秒 | ●YAMACHANの雑記帳

【東京7区】

 丸川 珠代 53 自新
 松尾 明弘 49 立元
 小野 泰輔 50 維(前)
 石川友梨香 28 参新

  ◇  ◇  ◇

「失われた30年、厳しい厳しい時間を未来に希望が持てる日本にしてくださったのは、安倍先生だと思います……」

 16日、渋谷区内で行われた丸川珠代元五輪相の街頭演説会。目に涙をたたえ声を詰まらせながら、そう語る丸川候補の傍らで、涙を拭うアッキーこと安倍昭恵夫人の姿があった。

 京王新線の初台駅から歩くこと5分。「ふどう通り」の至る所に「安倍昭恵さん来たる! 16日(水)午後6時」と告知したビラが貼られ、定刻間際には演説場所のスーパーの目の前に子ども連れや高齢者など約30人がゾロゾロ。テレビカメラを見かけて「何事か」と足を止める通行人もいた。

 夕飯前の時間帯、しかも買い物客が行き交うスーパー前は通行量が多い。ただ、道が狭い上、演説者と聴衆の間を通り過ぎゆく人の多さに、場所の悪さが否めなかった。

 参院から鞍替えした丸川候補が出馬した東京7区は、区割り変更前は自民党の松本文明元衆院議員と立憲民主党長妻昭代表代行がしのぎを削った選挙区だ。

 松本氏は今回の選挙戦で丸川を選対本部長としてバックアップ。「安倍政治を日本は続けていかなくちゃいけない」などと、安倍元首相の“実績”を強調しつつ、支援を呼びかけていた。

 応援に駆け付けた昭恵夫人がマイクを握ると、聴衆は一斉に拍手。昭恵夫人は目をウルウルさせながら「今回の選挙、大変厳しい中、主人と一緒に応援をして回りたい」と意気込みを語り、丸川候補との出会いのエピソードを披露。「今も主人はきっとどこかで『頑張れよ』と応援をしていると思います」とエールを送った。この時点ですでに感極まった丸川候補は、自分の演説の番が回ってくる間に目元を拭っていた。

 丸川候補も安倍元首相との出会いや初当選時を振り返り、「以来17年間、いつも安倍先生のお姿を見て、そして広い懐と高い視野と何よりも温かい心にご指導いただいた」と感謝の言葉を連発。万感胸に迫った様子で「こんなに安倍先生がいないことが悲しく思える選挙はありません」と、か細い声で訴えた。

 聴衆から「ガンバレー!」と声をかけられながら、裏金事件について「不透明な金の流れに気付けず、正せなかった」「本当に悔しい思い」と語る姿は被害者ヅラを通り越して、まるで悲劇のヒロイン。

 演説を丸川候補の横で聞いていた渋谷区議もなぜか涙していた。

 丸川候補が立憲候補の後塵を拝す情勢調査もある。比例復活はできない厳しい立場だ。何だか「愚か者よ おまえの流した涙を受けよう」の歌詞が聞こえてくる。

  ◇  ◇  ◇
 裏金事件に関与した自民党の前議員ら45人が立候補。11人が公認されず、残る34人は公認されたものの比例には重複立候補できない。必勝をかけた背水の陣の戦いだが、45人中20人が“ドボン”する瀬戸際に立たされている。●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

 


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