穴にハマったアリスたち

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HIROSE PROJECT LIVE vol.2

2006年05月15日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
HIROSE PROJECT LIVE vol.2
 2006年5月13・14日(2日4公演) 中目黒ウッディシアター

先日「ぴっち」ネタで紹介した、橙色の中の人こと喜多村英梨さん所属の事務所イベント。
ちょうど記事を書いたときに体調を崩していたこともあり、なんとなく不参加のつもりでいたのですが。
土曜日の分のレポートが某所に報告されてて気が変わった。

 >600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2006/05/13(土) 21:49:43
 >画伯まさかのBeautiful Wish。

行くしかなくなったので行ってみた。
それも14日の公演、2回とも。
どうせ私は「ぴっち」の犬。大丈夫、間違ってない。

■前回の感想とその結果
昨年11月のライブにも一応参加。
そのときいくつか不満もあったので、アンケートやここのブログに書いてみた。
で、今回。きっちり不満点が改善されてました。
まぁ、私が苦情を言ったからだ、などと自惚れるつもりはありませんが、改善に動いてくれるのは嬉しいです。

…なお、そのときに書いてた要望の一つ。
『せっかく持ち歌があるんだから、喜多村さんの生Beautiful Wish が聴きたいです』
願いを叶えてくれたのに聴き逃すなんて!一生の不覚。

■喜多村英梨さんについて
超問題番組「マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア」にて、主題歌「Before the Moment」を担当した方。
さらに劇中では、オレンジ真珠のマーメイド・聖羅役をやった声優さん。
番組的には第二期シリーズからの参加ということもあり、当初はぴっちファンの食いつきも鈍かったものの、本人のページを見て態度が一変。
『画伯』『ヲタエリ』の愛称をつけられ一躍人気者に。
今では本職の実力もあいまって、ぴっち界のアイドルになってます。

以上、状況説明。

なお、前回のライブ感想のときにもお断りしましたが、私は重度のぴっち脳。
世の中のものは「ぴっちか非ぴっちか」でしか判断することできません。
ライブの感想を書きますが、ぴっちと関係ない方々には恐ろしく不当な評価になるかもしれないことを、あらかじめ謝罪しておきます。

■内容
学園ものの芝居形式。合間合間で歌やダンスを披露。

前のライブのときに思ったのが、「授業参観の発表みたいだ」。
個々の歌やダンスはいいのですが、それをブツ切りで見せられてるようで、全体としての流れや空気を作りきれてない感じでした。
事務所的には、預かってる子供の成長度合いを均等に親に見せないといけない、という事情があるので仕方がない部分もあるのでしょうけど。
(実際、この手の他事務所のイベントもその印象が強かった)

それが、今回は芝居形式にしたおかげで状況が一変。
合間のつなぎがスムーズで飽きませんでした。
芝居自体もちゃんと話として成立してるし。

シナリオの方向性は、男性主人公を中心に、事務所所属の女子タレントを交互に絡ませる感じ。
「ヒロプロ学園」という架空の学園に通う、限りなく素のままの配役による学園ラブコメもどき。
その劇の挿入歌の形で、要所要所で入る歌。嗚呼、この演出はぴっち脳に心地いい。

劇のシナリオは公演ごとに変更。
大筋のシナリオは同じですが、ラストで誰とのエンディングを迎えるかが違う。
まぁ、要はギャルゲーのパロディですね。

千秋楽では、それまでの人気投票でシナリオを決定する徹底振り。

■客員
ゲスト参加者が二人。
両者とも男性で、一人が主役。もう一人がダンス担当。
この二人がとんでもなく良く機能してた。

主役という立場とはいえ、なにせ他からのゲスト出演。
ほどよく色が薄く、狂言回しとして、すごく良い仕事をしてた。
(例えば、彼と同じポジションの役を喜多村さんがやってたら、彼女が全部の場面食ってしまうor彼女の見せ場がなくなって芝居にならないはず)

自分たちの事務所に不足してた部分をよく補えたなぁ、と結構感心してしまいました。
正直言って、芝居が成功した最大要因はこの二人だと思う。

■BPS
物販担当のお姉さん二人組「物販シスターズ」(略称BPS)。
どこかの深海魚を連想するナイスネーミングですが、この二人組も素晴らしかった。
役どころは、前説・物販・場転時の穴埋め・喫茶店の店員。
こういう、「いないならいないで話は成立する、本筋には絡まない脇キャラ」にどれだけパワーを注ぎ込めるかで、話の厚みや余裕が変わってくると思う。
…ついでに言うなら、そういう役どころのキャラが、いざメインの出番を貰ったときの破壊力は、一発限りの飛び道具的に強力だし。

実際、唯一のメイン場・喫茶店での歌のシーンがとても素敵。

 「憧れのお姉さんを探して文化祭中の学園内を走り回る主人公。
  そんな彼に密かに想いを寄せる、でも素直になれない女学生。
  彼を無理やり喫茶店に引きずり込むと、うっかり摂取してしまったアルコールの力も借りて、本心を吐露。
  そのまま酔いつぶれる彼女。
  『ごめん。それでも俺は行かないと』
  それだけ返すと、眠り込んだ彼女に上着をかぶせ、喫茶店を後にする主人公。
  一人残される女学生。
  …直後、背景そのものの、後ろに怪しく控えていたBPS二人組が前へ。
  その手にはマイク。そして始まる歌。
  流れる澄み切った調べ。美しい旋律。
  やがて歌が終わりに近づくと共に、元気を取り戻す女学生。
  そしてすっかり歌い終わり、少女も目を覚ましたところで。
  『お連れの方は先に帰られたようなので、まとめてお勘定を』
  『はぁ!?』
  場転」

この展開は見事だと思った。

なお、前述のとおり、千秋楽は人気帳票によりエンディングが決定するシステム。
選択項目の中にはBPSさん達も。
もちろん、ノータイムで彼女達に投票です。

……当たり前のごとく落選しましたが。

つうか、もしこのギャルゲーが存在したら、間違いなく初プレイでBPS狙うと思う。

■喜多村英梨さん
お目当ての画伯ことキタエリさん。
彼女は歌う曲を、毎回の公演ごとに変えていた模様。
私が直に聞いた範囲だと以下のとおり。


14日昼:PRIDE(ガンダムSEED DESTINY OP)
14日昼(公演終了後):Birth of Love(ぴちぴちピッチ挿入歌)曰く「やたらとキャッチーな曲」。
「オレンジ色希望」の彼女の言葉で、照明演出がオレンジ色に。
歌い終わった後「アンコールはいかが?…まぁ、やらないんですけどね」当然、大ブーイング。
14日夕:Legend of Mermaids(ぴちぴちピッチ挿入歌)聖羅というよりキタエリver。すごくいいもの聴いた気分。
なお、敵役まで用意してくれた。素敵。

残念、「Beautiful Wish」は聴けず。
が、もう一つのソロソング「Birth pf Love」と、「ぴっち」劇中では未公開の「LoM」ソロバージョンが聴けたので大満足。
嗚呼、これだけのためにもチケットを買った意味があった。

なお、別公演では「Beautiful Wish」の他、「Before the Moment」(「ぴっち」OP)も歌ってくれたんだそうな。
なんて素晴らしい。
次回公演のときも是非「ぴっち」ソング希望。「奇跡の鐘音」とか「KODOU」とか。

それに、せっかく曲持ってるんだから、この調子で持ち歌でがんがん勝負してくれた方が嬉しいです。
この世で、正真正銘本物の「Birth of Love」や「つよがり」を歌えるのはキタエリさんだけなんだから。
(もちろん、聖羅を完全再現できるのも)

■公演終了後イベントその1
14日昼の部の終了後。
喜多村英梨さん、他2名のサイン会。
他2名とか失礼な書き方してごめんなさい。私はぴっち脳に毒されてるんです。

ひとまず三人が机にスタンバイ。
その机を目指し、壁際に列が一つ。
まぁ、ここまで来たからには貰っていかないと。もちろん列に並びました。

しばらくして。

キタエリさん:
 「暇だ…」

え?
よく見たら、最初の一人しか客が来ず、暇に弄ばれてるキタエリさん。
どうも開催者側は「三人それぞれ」の列に並ばせる予定だった模様。つまり私は別の人の列に並んでた。

でも、「壁際に一本の長い列」ができてたら、そこに並ぶだろ、普通。
つうか、大半の人もそう勘違いしてたと思う。
一人に完全集中して、他二人は完全にフリーだったし。

が、そうとは知らない(?)キタエリさん、間が持たなかったのか、たまたま一番手でサインをしてあげていた人の色紙をとると。

キタエリさん:
 「暇だから、聖羅のイラスト書こう」

 画 伯 。

なんですか、その素敵サービス。
いまだかつて、自分の演じたキャラのイラストをサインする声優なんて見たことも聞いたこともありません。
しかも、リクエストを受け付ける雰囲気まで出し始めた。
なんて豪気。
つうか、「客の指定したイラストを数分がかりで描く」なんてサービス、漫画家でもやらない。

もちろんノータイムでそちらに移動し、二番目の客に。

画伯:
 「何を書きましょうか」
私:
 「聖羅で!」

これで先着1名だけ、とかだったら呪うところでした。
主に、列の並び方を間違えた自分を。

と、不意に私の後ろの列に視線を投げる画伯。
そこにはいつの間にか長大な列が。
私と同じ勘違いをしていた人が並び直したか、もしくは画伯のイラストに惹かれたか。

『このままのペースで描き続けたら右手が折れる』

当たり前のことに画伯は気づいた。

画伯:
 「…リアル絵とデフォルメ、どちらがいいですか?」

第1希望:どっちも欲しい
第2希望:どっちも欲しい
第3希望:どっちも欲しい

選べるか、そんな超豪華な二択。

私:
 「描きやすいほうでお願いします」
画伯:
 「……うん、最後まで頑張ろう」

デフォルメは失礼にあたる、と思われたのか、一瞬の躊躇の後、リアル絵を執筆開始。
…あ、もしかして、ここで私が「デフォルメで」と言ってれば、今後の展開が物凄く楽になったんですか?
「デフォルメ聖羅」なんて見たことなかったし、それはそれでとんでもなく欲しかったので、そちらでも大歓迎だったのですが…。

ごめんなさい。無意味に死地に追いやってしまいました。
でも、無茶苦茶に舞い上がってしまってたんで、そんな思考をしてる余裕はありませんでした。
嗚呼、物凄い勢いで筆を走らせてる画伯がすごく可愛い。
聖羅の中の人の手によって、目の前で完成していく聖羅イラスト。
『作画:喜多村英梨、声:喜多村英梨』。もう素晴らしいとしかいいようがない。

つうか、芝居直後の疲労状態かつサインペンによる一発描きで、こんな綺麗なイラスト描けるって化け物ですか。
これ、冗談抜きで洒落にならないレベルで嬉しいのですけれど。
正直、もし家が火事になったら、最優先でこの色紙つかんで逃げるよ。

■公演終了後イベントその2
14日夕方の部の終了後。
特殊な商品や舞台で使った小道具のオークションが開催されました。
主催者側は金の亡者です。

司会者:
 「画伯が自己紹介のときに使っていたフリップボード。余白にイラスト描いてもらえます」

そして私は欲の亡者でした。
それ、すごく欲しいんですが。
特に、画伯のイラスト権のあたりが。

ノータイムで入札しましたが、競り負けました。
というか、進行の都合で競りの途中で打ち切られました。
ど畜生。

司会者:
 「画伯の写真集。画伯が演じたキャラのイラストつき!」

それもすごく欲しいんですが。
描かれてるイラストは聖羅、アムリア、シンシア、小夜、タチアナ。
女キャラフルコンプ。

で、当然のごとく入札し、落札。
オークションなんて「いくらであっても買う」つもりでいれば楽勝です。
さっきの反省を生かして、ノータイムでガシガシ上乗せしてたら余裕で取れた。

しかし、このオークション、「ぴっち」関係者はいなかったんでしょうか。
うちらの感覚だと、ありえないくらいの低価格で落札できてしまったのですが。
正直、価格があと5倍はいかない限り、一切の迷いなくコールし続けたと思う。
(「ぴっち」スレッドの書き込みを見るに、どうも参加者は土曜日に集中していた模様)


なお、オークションには、「(劇中で)画伯が履いていた靴」「被っていた帽子」も出されていました。
それを欲したら、何か、違う世界に足を踏み入れるような…?
さすがにスルー。

でも、「無地の平面」がある商品だったら買ってたかも。
もちろんそこに、イラストを描いてもらおう。
もしくはe-pitch。イラストつきe-pitchとか出品されたら、少なくとも私は万単位の金を投げてた気がする。おかしな世の中です。

■総じて感想
画伯の画伯ぶりに感動しました。
もちろん、演技や歌も素晴らしいんですが(あの声や演技の幅の広さは化け物だ)、プラスアルファの画伯能力がすごい。
本人的にはどう思っているか分からないけれど、他の人間にできない特殊能力は十分武器になると思う。
それに要所の「ぴっち」ネタがとても素敵。アンコール激希望。

他の出演者やライブ自体も、結構良かった。
今回の芝居+歌形式は、この事務所のカラーにすごく良く合ってると思うんで、次回もその方向性で期待。
(なんだかんだで、ぴっちネタがある限りは次回も見に行く気がする)

あと、何気に半年前のライブで見て以来の、出演者の顔と名前を覚えてた。
ぴっち脳なのに。
ちょっと驚いた。

■不満その1
公演時間によって毎回変わるシナリオとイベント。
面白い企画だとは思うけど、エンディングパターンを複数用意されると、どうしても全部見たくなる…。
特に、「投票で決める」となると組織票に絶対に勝てないわけで、無駄にどうしようもない不満が…。

つうかBPSとか絶対無理だろ。

まぁ、「全部見せろ」的わがままだし、そもそもバリエーション用意してくれてること自体が本来はファンサービスなんだから、あんまり強くは言えないですが。
同ネタを使う予定がないのなら、ネット上でシナリオ公開、くらいはやってくれてもいいんじゃないかと期待してみる。

■不満その2
入場チケットにしろ物販にしろ、値段設定が高い。

最後にやっていたオークションで、物販の商品よりもいい出し物が、より低い価格で落札される局面があったけれど、要はあれが客の想定する適正価格。
まぁ、安い値をつける=タレントの安売りにつながるんで、譲れない線があるのは分かりますが、ない袖はふれません。
下げられないなら、何らかの付加価値をつけるとか。

……ああ、だから画伯の右手が酷使されてるのか。

このサービス、めちゃくちゃ嬉しいんで続けて欲しいですけど、あんまりやりすぎると画伯がグレる気がする。
社長さんの、匙加減というか舵取りというか、その辺に期待します。
まぁ、大喜びでイラスト入手してる私が言っても説得力ないですけど。


そんなこんなで無理やり不満点もひねり出して見ましたが、それを補って余りある満足度でした。
てか、画伯のサービス振りが素晴らしすぎて一生ついていこうと思った。
大丈夫、間違ってない。
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