天と地の間

クライミングに関する記録です。

祖母・傾 馬蹄形縦走1泊2日

2021年09月25日 | ハイキング
大分に全国的に有名な縦走路があると聞いたのは、まだ山を始める前10代後半のことだったろう
か。以来、時折、思い出してはいつかいつかと延び延びになってきた。
むろん、稜線上の主要な山は何度も登ってきた。沢を登りつめてピークに立ったり、歩荷で行
ったり等。


傾山頂より
逆くの字にたどり、右奥の稜線へと向かう。先は長い。

今回、縦走を思い立ったのは、沢の予定がなくなった理由から。今更、遠征はできない。
祖母・傾は大分にいていつでも行けるという軽い気持ちがどこかにあったのだろうが、やはり、
大分にいるからこそ、やっておかねばと行くことにした。




こちらのほうが趣きがある。

初日の予定は九折登山口から入り、傾、祖母山を登った後、祖母山9合目小屋で泊の予定だったが、
出発の遅れがひびいて、やむなく古祖母山にてツェルトでビバーク。
ここまでちょうど20k。行動時間9時間。


昨夜はツェルトに風が吹き込み寒い思いをしたが、その風のおかげか、
きれいなモルゲンロートを見ることができた。


歩いてきた道のり。左の尖ったところがが傾山

軽量化でシュラフを持参しないことから、ある程度の覚悟はしていたが予想以上に寒く、一睡もで
きずに朝を迎えることになった。下界が30度超え、ここはもう秋である。体が気温に慣れていない
のもあるが寒暖差の耐性が出来ていないというのが要因だろう。
それでも横になれただけでも幸いと、気分を切替え、風景を満喫しながら歩くことができた。


まるで海に浮かぶ島のよう。






九重方面を望む。


今回は紅葉も花のシーズンを外れていたが、雄大な景色を大いに堪能した。
なんといっても、積年の喉のつかえがとれたのが大きい。
次回は紅葉か花のシーズンに来たい。


遠くの山なみが傾から祖母山へと連なる稜線。
右端は祖母山ですがガスって見えない。


二日間の移動距離 約40㎞
累積高度 約3800m

追記・・・祖母傾山系を訪れるたびに気になるのが、スズ竹の立ち枯れの多さ。白骨の様に立ち枯
れた木々も目立つ。
阿蘇はここまでないことを考えると、火山灰が酸性雨やPM2.5を中和しているとかあるのだろうか。
そういえば、大分の山でマイクロチップが観測されたとか。
こうなると複合汚染で何が原因か特定は難しいだろう。
何れにせよ、温暖化防止対策は待ったなしだ。















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