「尾瀬沼を引立てるものが燧岳とすれば、尾瀬ケ原のそれは至仏山であろう」
8/11(火)
午前中に自宅発、いつもの赤城山東面を抜け片品村へ。
コンビニで食料&ビール買い込み尾瀬戸倉方面へ進む。
13:30鳩待峠P着、水場とトイレの電灯有無、他事前確認。
クルマに戻り明日登る至仏山を眺めながらビール三昧。
18:00登山客たちが帰り静まり返った駐車場で独り日本酒&夕食。
ガスストーブで干しイカを炙りポン酒をちびりちびり。
空を見上げれば満点の星たちが僕を和ませてくれる。。。
あっ、流れ星だ。 「金! 金! 金!」
下界を忘れられるシーンと静まり返った山の中での心地よい宴の最中なのに、
ついつい俗世界に引き戻される自分がいたようです。 いやはや何とも。。
8/12(水)
4:00起床、月空である。 待ちに待った快晴の予感。
4:30駐車場発、鳩待山荘前でストレッチ&最終チェック。
5:00登山開始。 「気をつけます、無事帰って来ます」
「鳩待山荘前」 早朝の空気は実に気持ちいい。
「至仏山登山口」 鳩待山荘前からスタート。
「眩しい朝陽と清々しい樹林帯」
背の丈ほどある笹道や窪地道を小1時間ほどで抜けるとパアッと景色が広がった。
「雲海の尾瀬ヶ原と燧ケ岳遠望」 早出の目的ははこれを見るため。
「尾瀬ヶ原のアップ」 牛首辺り。 無数の池塘が点在する。
「小湿原」 木道&湿原、尾瀬の代名詞。 何度来ても良きかな。
「小休止」 途中一か所にあるベンチ。 眺め良し。
ここまで誰とも会わず、そして前後に人の気配なし。 実に静かな山行である。
「岩登り」 この辺りから岩尾根が続く。 よく滑るので慎重に登る。
「小至仏山着」 北アにあるジャンダルム? 言わば本峰の前衛? ちと違うか。。
(標識真上が武尊山、左手奥に赤城山、そのまたずーっと奥に富士山の頭が・・ 写真だと分からないね)
「オヤマリンドウ」 山に来ると草花にも目がいくようになった。
「西斜面側」 ガレが多く、左側は切れ落ちている。
「谷底へ」 上の写真の足元、高度感抜群。 ガス時は非常に危険。
至仏山は下から見るとなだらかな山に目えるが、上へ行くと激しい山。
滑る大きな蛇紋岩や西斜面側の狭い登山道、悪天候時は特に注意が必要。
何回目かの小さなピークを過ぎ、7時30分、至仏山頂着。
本日は快晴、360°の世界、久しぶりの景色、まさに絶景!!
「至仏山頂」
天気いいし景色いいし、下山には時間かからないのでここで大休止を決め込む。
グルリと360°の山固定を楽しむ。
毎回思うことがある、 何で山に登るのか、、
次に登る山は山固定時見(え)た山に登るようにしている。
そうすると、、 “あの時見えた山に今自分がいる” ということになり
感動もひとしおなのである。 そうやって日本列島をつなげてみたい。。(夢)
“これだから山は止められない” のです。
「尾瀬ヶ原と燧ケ岳」
「尾瀬ヶ原」 竜宮小屋とその先の下田代十字路が見えます。
(閑話休題) 尾瀬の思いで、、 今昔物語。。。
小学校6年生の時に親に連れられ初入山、以降ほぼ毎年1回は歩いている。
昔は現代のように環境保護なんていう意識は存在しなく、皆ただ好きなように
(勝手に)歩いていた。 木道を外れ写真を撮る人、(そもそも木道と言っても
今のような板があるわけではなく、丸太の上面を削っただけのものが多かったし
道も狭かったので人とすれ違う時など必然的に草地に降りてやり過ごしていた)
草木を持ち帰る人、ゴミ、タバコ、そこらで勝手にキャンプ、 etc。。
(長蔵小屋のゴミ埋め問題も記憶に新しい)
通行止めもしかりで、鳩待峠や御池など最近(10年?)まで規制はなかった。
でも尾瀬は尾瀬、ここに来ると何故かホッとする。 同じ景色と同じ山容に。。
まさに、、 「夏が来~れば思い出すぅ、遥かな尾瀬~♪」 なのです。
自分にとってはみかも山がベース、あとここ尾瀬と谷川連峰がベース。
8:30 下山開始。 (山の鼻側へは危険のため下山禁止、来た道をピストン)
「小至仏を眺める」 右が武尊山、左手最奥に皇海山。 (ここから見る皇海山は尖ってはいない)
「大休止」 ソロもいいが、こうして見ると仲間とお喋りしながら登るのも悪くはなさそうだ。 (実はちょい願望?)
「ゆるりとした時間」 なぜかそう感じた。。
このあとは展望利かずの笹や窪地のため、タッタとペースよく下山。
「無事下山」 お疲れさまでした。
「望遠鏡から見た至仏山頂上」 試しに撮ったら映ってた。
「次はどの山登ろうかな、やっぱり平ヶ岳かな、あそこはちょいと手強いゾ。。」
またいつの日か必ず来ます、至仏山。
「完」