「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

硫黄岳 (敗退)

2013年03月02日 17時28分05秒 | 山歩き

 3/2(土)    硫黄岳に登ろうとしました。 (笑)

 前日の金曜会社退社後高速に乗りいつもの佐久ICで下りR141を松原湖入口右折、稲子湯Pで車泊。 
 (一度ドン付きのみどり池ゲートPまで行くも激スケートリンクため下山時のクルマ滑り事故を懸念し
  稲子湯Pに引き返した次第。  ←帰宅時はもっとスゴイ凍結路になったためあまり意味なかった)

 今朝5時過ぎ出発。  登山路はここ数日誰も入っていなようでノートレースでツボ足。
 いくつかの分岐を過ぎ足慣らしにはちょうどよい登り道をしらびそ小屋を目指す。  

 林間を抜ける風がゴーゴーと音を立てて非常に強く時折雷も鳴っている。  
 天気予報は快晴のハズだったが、、    大丈夫か?

 しらびそ小屋を過ぎ本沢温泉目指す。  

 ここからも当然新雪のノートレース。  踏み抜くと股下ずっぽし。  
 結構急なトラバースがあったり(簡易なチェーンスパイクだっため相当焦る、 12刃アイゼン未使用)、
 凍った木の枝に何回も首筋を激しく舐められ (下向いていたから気づかず) 手で触ったら血が出てた。

 そんなこんなで前後左右不明瞭な杉林に突入。 道標テープも無く半ば登山路ロストか?状態に。
 空は真っ黒な雪雲、 強風というより暴風に近い、 上にあるであろう天狗岳や硫黄岳の姿は皆無。 
 ここまで誰とも会わないし下からも誰も登って来ない。  

 ということで天気予報に裏切られた独りの登山者が股下ずっぽりの杉林で立ち往生。  (泣)
 (ここまで30分以上股下ずっぼりラッセルが続き体力的に辛くなってきた)

 そんな一人の男に決定的な事が起こりました。

 両足共股下ずっぽりで、 それを抜くべく出した左手が肩まで雪にハマリとっさに回避した顔半分が雪面にグサッ。
 それを抜こうとした右手が同じく肩まで埋まり・・。  (大泣)     ←これ本当。

 挙句の果てにその体制 (後ろから見たらごっつうとんでもない格好) になって体に力を入れたとたん
 ここだけの話、 自分でも驚くほどのかなりのデッカイ屁が・・。    

 (尻とザックしか地表に出ていない、 おおよそ人間とは思えない何かの物体がそこにあったと思う)

 もうその時点で戦意喪失、  その体制のまま大雪の中で一人大笑い、   で、 もがくこと数分、、

 「今日はこのくらいで勘弁してやるか」     

 下山決定。   (敗退とも言う・・)
 
 っていうかあの真っ黒な雲の中に突っ込む勇気は持ち合わせてはいない。   
 しかしオレの後ろに誰もいなくてホント良かったっス。。   

 その後の  「しらびそ小屋」  でのまったりコーヒー&リスくんにとても癒されました。    

 (何事も無かったかのようにスマシ顔でコーヒーを飲んでいたのは言うまでもない。 (爆))


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 下山時に見た (見えなかったが) 八ケ岳は暗雲垂れ込め非常に危険な山容でした。

 稲子湯からの車道も激スケートリンクでジムニーが10メートルくらい横滑り。  マジ焦った。
 ここにきて事故もイヤなので途中で数年ぶりにチェーン付けて下りました。

 ということで無事に帰って来られたので今回はこれでOK牧場にします!   

 結果敗退でも帰りの樹林路はとても気持ちよく充実した気持ちで下りました。
 必ずしも登頂することが成功ではなく、 安全無事に帰って来くることも成功のひとつだと実感した。

 (帰りの高速も横風強くジムニー煽られスゴク危険だったし)


 またいつか・・。


  しらびそ小屋
 


 PS : しっかしあの体制でデッカイ屁をして大笑いしてたオレ。
      あの姿を他人が見たらもの凄くブッ飛んだだろうなー   

      オラの後ろは危険だゼ!    




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