「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

宮之浦岳  Vol.1

2013年03月21日 05時00分40秒 | 山歩き

「宮之浦岳」  

 屋久島では麓より見える山を 「前岳」 (モッチョム岳・愛子岳等)、 麓より見えない山を 「奥岳」 と
 呼んでおり、 宮之浦岳は奥岳の一峰で屋久島最高峰である。 海岸沿いの人里からは姿を望むことが出来ず、
 山の上か海上からしか見ることが出来ない。  地質は花崗岩からなり、 山上では侵食された奇岩が多く見られる。
 植生は山頂部は風衝草原で、 その下に屋久杉の多い樹林帯が広がる。

                                 深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

 ----------------------------------

 2013/3/16(土) ~ 19(火)    九州の最高峰、 宮之浦岳に登ってきました。 

  百名山、   91座目。 

 やっと、 やっと、、  ここまできました。   いよいよラスト10です。  
 何だかここにきて感慨深いものが芽生えてきました。  今まで登った山全てが思い出されます。

 今回の紀行文も例によってスゴイ長いです。  忘備記目途で今回もあえて長く仕上げます。
 いつものことですが道中飽きた方はエスケープ離脱OKですのでそこんとこよろしくです。  (笑)  

 「ほいじゃあ、 行ってきます!」

 ------------------------------------

 3/15(金)

  会社帰宅後荷物類最終チェックし佐野新都市BTより高速バスに乗り込み東京駅へ。
  久しぶりの in TOKYO  デカザック背負ったカッペおやじがウロウロ。。  

  電車&モノを乗り継ぎ空港へ。

  鹿児島行き朝一番の飛行機のため今夜は空港内のカプセルホテル泊。  (カプ泊はもう慣れっこ)
  

   ※2か月前の超早割格安チケットゲット = 朝一飛行機のため遠方からだと前夜泊が必須。

  
 3/16(土)

  「さあ行こう、  屋久島へ」

  高まる気持ちを抑えつつ空の人となる。
  

  朝一の出発は他航空機渋滞もなくスムーズにクライムオン。 (^^v     
  

  三浦岬が見える~♪ 
  

  あっちゅー間に桜島。    2年ぶりや~
  

 
  鹿児島空港からプロペラ機に乗り換え、、
  
 
  この飛行機、 小さいが故に外との境に乏しく (ダイレクトとも言う) エンジン音や生の加速感を味わえる。

  これまた2年ぶりの開聞岳。  あの時はジムニーで来て雪の開聞岳登頂でした。  今日は快晴!
  

  屋久島空港。    佐野駅より小さいよー。
  

  いよいよ始まります♪  

  まずはガス購入。  これが空港内全景。  どこかのコンビニより小さい。 (笑)
  

  一人残され。。
  

  事前に調べておいたバスがこの3月で廃止。   空港にいるのもなんなので行けるとこまで行くことにした。

  終点の安房地区の合同庁舎前で降ろされた。   なにも無くすることもない、 を楽しむ。
  

  羽田から屋久島まで3時間。  そして屋久島内でバスを待つこと4時間30分。  

  これぞ屋久島時間、 よろしいんじゃないでしょうか。    久しぶりのバックパック旅を満喫。     

  

  警察署前でおにぎり休憩。   この後ベンチでボーッとしたり昼寝したり・・。
  

  紀元杉行きは1日2便なようで。
  

  今回の登山口は淀川登山口という所。  
  そこから歩いて40分で最初の宿泊小屋、 淀川非難小屋へ。  そのためのバス待ち。

  すっかり島時間になれた頃バス到着。    数分遅れでの到着はもちろん想定範囲内。 (笑)
  

  これから2日間、  あの懐の中に飛び込んでいきます。
  

  バス終点。
  

  で、 最初の屋久杉見物。
  

  

  屋久杉は1000年以内の杉を小杉、 それ以上経った杉を屋久杉と言うそうな。    もう桁が違う。
  
  そこへいくとボクなんてたったの50年、 まだまだ赤ん坊のようです。   

  屋久杉ドーン。
  

  舗装路を登山口まで進みます。
  

  淀川登山口着。    よくサイトで見る光景がありました。
  

  ここからが本番。   

  だども40分足らずで小屋着。   なはー。
  

  
  でも初日はこのくらいで十分。   昨夜と今日の移動疲れもあり早々に体を休める。
  この時期人は少ないだろう、 もしかして今夜は貸切かと思いきや春休みの学生でいっぱいでした。

  このあと学生のグループが続々と到着し小屋使用率80%くらいに。
  

  明日の出発は夜明け前、 なので今日明るいうちに回りを散策&先の登山路下調べ。

  水清い淀川。
  

  

  ちなみにこの水が飲料水です。   橋の下流に水場があり。

  小屋に戻り前夜祭♪  
  

  明日からの縦走が楽しみです。      おやすみー。   

 ---------------------------


 <屋久島あれこれ (私見)>


  ※飛行機・・   早割チケットは朝一出発のため空港内前夜泊が必須。   
             (夜の静かな空港を楽しめてマルかも)

  ※島内移動・・  縦走の場合バスorタクシー移動。 (タクシーは高いためバス利用) 
             格安飛行機到着時間とその後のバス発車時間は合わずだが それも仕方ない。

  ※水場・・  もうどこにでも。  その辺の小川や浸み出し湧きだし水全部。 (笑)

  ※小屋・・  適度な距離に数軒あり至って便利。 古さや陰気さ少々の汚さなんて全然苦にならず。
          それを我慢できない方には縦走は無理かも。  ただし小屋前にテン場もあり。
          夜中有名な屋久島ネズミが出るので食料は天井から吊るす。 
          今回は寒くて?まだ活動時期なかったと思う。 (寝てたから真相は不明)

  ※コース・・  危険個所はなし。 ただし黒味岳や永田岳頂上は狭く絶壁のため注意要。
           ガスったら方向感覚無くなり危険。 地図コンパス必携、 本州の山と違い深すぎて
           (北アや南アはそれでもまだ人の気配や小屋がある)迷ったらほぼ遭難間違いなしで
           数日助けも来ないハズ。 特に永田岳への分岐から登頂往復間ボク一人だった。 
           人があまり入らない所は注意力アップが必要。

  ※天候・・  もうこれは仕方ない、晴れを祈ろう。  (でも雨の屋久島も静かでいいかも)

  ※装備・・  4日分の食料等下山後の着替え含め重量18kg  他者も皆その前後と思う。

  ※気候・・  3月に行って正解。 
          そんなに暑くもなく(夜は寒い)天候も穏やか、 虫もまだいないしで。
          (下山後YHで聞いたら11月が一番良い季節だとか、 次?はその時期か)

  ※撤退・・  どこの山も同じ。 メンタルと体力と思考力判断力、 これがマスト。 
          天候不順や体調不良等早々に決断する必要あり。 遠くてもまた来ればいい。 
          空いた時間は観光に充て有意義に使おう。  スワッ! 思わぬ出会いがあるかも♪


   2日目に続きます。。