8/22(日) 烏帽子小屋 ~ 三ツ岳 ~ 野口五郎岳 ~ 水晶小屋 ~ 黒岳 ~ ワリモ岳 ~
鷲羽岳 ~ 三俣山荘テント泊。
2日目です。 本日も快晴です。 素晴らしい縦走路が待っているでしょう。
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「黒岳」
大ていの山はその頂上から俯瞰すると、平野か耕地か煙の立つ谷か、何か人気臭いものを見出すが、
黒岳からの眺めは全くそれを絶っている。四周すべて山である。文字通り北アルプスのど真ん中であって、
俗塵を払った仙境に住む高士の面影をこの山は持っている。
「鷲羽岳」
北アルプスの山名は、立山、薬師、笠、槍などの著名なものを除くと、明治末年近代登山のパイオニアたちが、
案内の猟師たちから聞いて名づけたものが多い。ところが鷲羽岳は、今から二百七十年前、元禄十年の奥山廻り
の記録以来その名が現れているのである。当時は鷲ノ羽岳と言った。
深田久弥著 「日本百名山」 より抜粋引用。
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2:30 起床。 軽食、 ストレッチ、 テントたたみ等。
4:00 出発。 本日の行程は長いので早めの出発です。
真っ暗な稜線を三ツ岳目指して歩いて行きます。 暗い稜線はいつも緊張します。
ヘッデンを点けていても足元がよく見えない(高低差が判別しにくい)ので慎重に歩きます。
富山側から吹き付けてくる風が強くすごく寒いですが、 星空に励まされ何とか歩きました。
で・・・ これです。 薄雲の上からの朝陽です。
しばし日の出の感激を味わいました。
正面に広がっているのが表銀座縦走路です。 最終的にあの尾根を歩きます。 ここからは気の遠くなる距離です。
左端から燕岳、 真ん中が大天井岳、 そして右端に槍ヶ岳。
「三ツ岳頂上」
コマクサも可憐に咲いていました。 とても可愛かったですよ。
後ろを見れば、、 黒岳と赤牛岳も真っ赤に染まってました。。
陽が当って体も暖かくなってきました。 太陽の恵みに感謝ですね。
歩いてきた稜線です。 ずぅーっと奥に見える山脈が白馬連山です。
こんな稜線上を歩いて行きます。 朝陽を浴びながら歩いてきます。 すごく気持いいです。
ここ裏銀座は人も少なく(現に僕の前後には視認できる人影はなし)本当に静かな山歩きができます。
朝、キャンプ場を発ってからずっと一人で歩いています。 誰とも会わないしすれ違いもしない。
「野口五郎小屋」 ここも古い小屋でいい雰囲気です。
(閑話休題)
“五郎” ・・ 山の頂上近くに岩がゴロゴロしている地帯をゴーロ帯という。 それが訛って五郎となった。
“黒部と野口” ・・ 黒部にある山と、野口にある山のそれぞれの呼び名。 (場所)
で、 「黒部五郎岳 と 野口五郎岳」 が存在する。
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ゆっくりと一歩づつ裏銀座の路を噛みしめながら、楽しみながら歩いていきます。
で、 野口五郎岳頂上です。 平べったい頂上でした。
「槍より高いおにぎりくん♪」 おにぎりのトンガリはちょっと丸いですね。(笑)
この景色、 この青い空。 スゲースゲーって叫んでいました。 (ホントです)
槍をバックに・・ ここには他者もいました。 お互い山固定で華が咲きました。
昨日出会った人もそうだが、 何処に行くのかと聞かれ、 「燕岳までです」 と答えると必ず驚かれます。
えっ、 裏表全部縦走するのか、 と。
でも体力と少々の長い休みが取れれば山をやっている方であれば歩き通せると思います。
(天候不順や怪我病気時はその限りではない)
しばし休憩後出発しました。
これから歩く稜線。 真ん中左寄り岩肌の山が鷲羽岳、右端の山が黒岳。 北アルプスの最深部を歩いています。
人、 全っ然いません。 こんな山域もあるものなんですね。
そしてつい後ろも振り返ってしまう。 終えてきた稜線。 左奥が三ツ岳方面。
ここが最下部です。 そしてここからはきつい登りが待ってました。 しかも細尾根で岩稜。
実に見事なV字谷です。 氷河が削った跡ですね。 左が薬師岳、 その遥か奥が立山連峰です。
大崩落地帯。 吸い込まれそうです。 道幅数十センチ、慎重に進みます。 鎖? なにも無かったですよ。
(ザックの横にくくり付けた銀マットが岩に当って道から飛び出さぬよう細心の注意を払っていた)
そんな崩落地帯と急な登りを終えれば水晶小屋に到着です。
小屋のお子さん。 標高3,000mで育てば将来は凄いアスリートかな。
(いかんいかん、そんな狭い見識では。 ここは日本のど真ん中、 何でも来いやー だよね)
小屋でしばし休憩です。 例の薄皮アンパンと水でパワーアップ。
黒岳へ登ります。 小屋から往復約1時間です。
黒岳頂上。 2,986m
黒岳の別名は水晶岳です。 山頂周辺に白く光った小さな水晶が見出せるからだそう。
頂上よりこれから登る鷲羽岳(右寄り)を望む。 正面奥が槍、その左手前が水晶小屋。
下山し小屋で休憩をとりました。
ここまでよく歩いてきたものです。
鷲羽岳へ続く稜線。
水晶小屋からは少々きつい登りが続いた。
鷲羽岳頂上。 2,924m
火口跡に広がる鷲羽池と槍ヶ岳。 今回この鷲羽池を見ることも目的のひとつでした。
そろそろ本日の宿泊地へ向かいます。
いざ、 三俣山荘へ! 岩場の大下り。 最後なのでより慎重に。。
やっとこさの三俣山荘。 この山荘フロントにTVあり、 トイレは新品ヒノキの香り♪
テント設営し・・
脇水でシャツと頭を洗い体を拭いてさっぱりし、 鷲羽岳を眺め至福のひととき。。
入念なストレッチ後2時間ほど夕寝。 実はこれが一番の至福の時かも。
そして18時過ぎ、 山荘前のベンチで槍をバックにまったり夕食。
左の女性は初日タクシー相乗りしたとっくの百名山の方、 真ん中の男性は大強者、 そして右が栃木のカッペ。
皆さんお腹がふくれていますが決して太っているわけではありませぬ。 この時間寒くてダウン等着込んでいるのれす。
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二日目、 裏銀座満喫しました。
特に三ツ岳から水晶小屋までは素晴らしいの一言!
三俣蓮華岳キャンプ場も美味しい脇水豊富で言うことなし。
そして何より出会った方たち全員が温かく、 女らしく、 男らしく、 恰好良く、、 皆気持のいい山ヤでした。
おやすみなさい。。。
鷲羽岳 ~ 三俣山荘テント泊。
2日目です。 本日も快晴です。 素晴らしい縦走路が待っているでしょう。
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「黒岳」
大ていの山はその頂上から俯瞰すると、平野か耕地か煙の立つ谷か、何か人気臭いものを見出すが、
黒岳からの眺めは全くそれを絶っている。四周すべて山である。文字通り北アルプスのど真ん中であって、
俗塵を払った仙境に住む高士の面影をこの山は持っている。
「鷲羽岳」
北アルプスの山名は、立山、薬師、笠、槍などの著名なものを除くと、明治末年近代登山のパイオニアたちが、
案内の猟師たちから聞いて名づけたものが多い。ところが鷲羽岳は、今から二百七十年前、元禄十年の奥山廻り
の記録以来その名が現れているのである。当時は鷲ノ羽岳と言った。
深田久弥著 「日本百名山」 より抜粋引用。
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2:30 起床。 軽食、 ストレッチ、 テントたたみ等。
4:00 出発。 本日の行程は長いので早めの出発です。
真っ暗な稜線を三ツ岳目指して歩いて行きます。 暗い稜線はいつも緊張します。
ヘッデンを点けていても足元がよく見えない(高低差が判別しにくい)ので慎重に歩きます。
富山側から吹き付けてくる風が強くすごく寒いですが、 星空に励まされ何とか歩きました。
で・・・ これです。 薄雲の上からの朝陽です。
しばし日の出の感激を味わいました。
正面に広がっているのが表銀座縦走路です。 最終的にあの尾根を歩きます。 ここからは気の遠くなる距離です。
左端から燕岳、 真ん中が大天井岳、 そして右端に槍ヶ岳。
「三ツ岳頂上」
コマクサも可憐に咲いていました。 とても可愛かったですよ。
後ろを見れば、、 黒岳と赤牛岳も真っ赤に染まってました。。
陽が当って体も暖かくなってきました。 太陽の恵みに感謝ですね。
歩いてきた稜線です。 ずぅーっと奥に見える山脈が白馬連山です。
こんな稜線上を歩いて行きます。 朝陽を浴びながら歩いてきます。 すごく気持いいです。
ここ裏銀座は人も少なく(現に僕の前後には視認できる人影はなし)本当に静かな山歩きができます。
朝、キャンプ場を発ってからずっと一人で歩いています。 誰とも会わないしすれ違いもしない。
「野口五郎小屋」 ここも古い小屋でいい雰囲気です。
(閑話休題)
“五郎” ・・ 山の頂上近くに岩がゴロゴロしている地帯をゴーロ帯という。 それが訛って五郎となった。
“黒部と野口” ・・ 黒部にある山と、野口にある山のそれぞれの呼び名。 (場所)
で、 「黒部五郎岳 と 野口五郎岳」 が存在する。
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ゆっくりと一歩づつ裏銀座の路を噛みしめながら、楽しみながら歩いていきます。
で、 野口五郎岳頂上です。 平べったい頂上でした。
「槍より高いおにぎりくん♪」 おにぎりのトンガリはちょっと丸いですね。(笑)
この景色、 この青い空。 スゲースゲーって叫んでいました。 (ホントです)
槍をバックに・・ ここには他者もいました。 お互い山固定で華が咲きました。
昨日出会った人もそうだが、 何処に行くのかと聞かれ、 「燕岳までです」 と答えると必ず驚かれます。
えっ、 裏表全部縦走するのか、 と。
でも体力と少々の長い休みが取れれば山をやっている方であれば歩き通せると思います。
(天候不順や怪我病気時はその限りではない)
しばし休憩後出発しました。
これから歩く稜線。 真ん中左寄り岩肌の山が鷲羽岳、右端の山が黒岳。 北アルプスの最深部を歩いています。
人、 全っ然いません。 こんな山域もあるものなんですね。
そしてつい後ろも振り返ってしまう。 終えてきた稜線。 左奥が三ツ岳方面。
ここが最下部です。 そしてここからはきつい登りが待ってました。 しかも細尾根で岩稜。
実に見事なV字谷です。 氷河が削った跡ですね。 左が薬師岳、 その遥か奥が立山連峰です。
大崩落地帯。 吸い込まれそうです。 道幅数十センチ、慎重に進みます。 鎖? なにも無かったですよ。
(ザックの横にくくり付けた銀マットが岩に当って道から飛び出さぬよう細心の注意を払っていた)
そんな崩落地帯と急な登りを終えれば水晶小屋に到着です。
小屋のお子さん。 標高3,000mで育てば将来は凄いアスリートかな。
(いかんいかん、そんな狭い見識では。 ここは日本のど真ん中、 何でも来いやー だよね)
小屋でしばし休憩です。 例の薄皮アンパンと水でパワーアップ。
黒岳へ登ります。 小屋から往復約1時間です。
黒岳頂上。 2,986m
黒岳の別名は水晶岳です。 山頂周辺に白く光った小さな水晶が見出せるからだそう。
頂上よりこれから登る鷲羽岳(右寄り)を望む。 正面奥が槍、その左手前が水晶小屋。
下山し小屋で休憩をとりました。
ここまでよく歩いてきたものです。
鷲羽岳へ続く稜線。
水晶小屋からは少々きつい登りが続いた。
鷲羽岳頂上。 2,924m
火口跡に広がる鷲羽池と槍ヶ岳。 今回この鷲羽池を見ることも目的のひとつでした。
そろそろ本日の宿泊地へ向かいます。
いざ、 三俣山荘へ! 岩場の大下り。 最後なのでより慎重に。。
やっとこさの三俣山荘。 この山荘フロントにTVあり、 トイレは新品ヒノキの香り♪
テント設営し・・
脇水でシャツと頭を洗い体を拭いてさっぱりし、 鷲羽岳を眺め至福のひととき。。
入念なストレッチ後2時間ほど夕寝。 実はこれが一番の至福の時かも。
そして18時過ぎ、 山荘前のベンチで槍をバックにまったり夕食。
左の女性は初日タクシー相乗りしたとっくの百名山の方、 真ん中の男性は大強者、 そして右が栃木のカッペ。
皆さんお腹がふくれていますが決して太っているわけではありませぬ。 この時間寒くてダウン等着込んでいるのれす。
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二日目、 裏銀座満喫しました。
特に三ツ岳から水晶小屋までは素晴らしいの一言!
三俣蓮華岳キャンプ場も美味しい脇水豊富で言うことなし。
そして何より出会った方たち全員が温かく、 女らしく、 男らしく、 恰好良く、、 皆気持のいい山ヤでした。
おやすみなさい。。。