中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

新内閣

2008-09-27 14:27:29 | 身辺雑記
 3日間上海に行って帰ってみると、新しい内閣が発足していた。

 留守中に配達されていた新聞を見ると、「総裁選で応援した仲間で固めた」とある。かなりワンマン的に組閣をしたようで、組閣の過程では長老から強い反発もあったらしい。

 新首相も含めて閣僚18人のうち実に12人が祖父や父親が政治家だった世襲議員で、この党の拭いがたい体質が現れているように思う。歴代首相の2世、3世も4人もいる。34歳という史上最年少の女性閣僚もその一人で、首相だった父親が急死した後で、後援会に担ぎ出されて衆議院選に立候補し大勝した経歴を持つ。以来、政治家としてどのような研鑽を積んできたのか経歴は不明だが、私には衆議院の議事進行係という、時代がかった発声で議事進行を求める役をしたことが記憶に残っているくらいだ。

 この内閣は選挙管理内閣と言われていて、それぞれの閣僚はどのような意気込みを持っているのかは分からないが、私のような平凡人ならどうにも気合が入らないように思う。そこはボスのお眼鏡にかなって選ばれた人達だから、求められればそれなりの抱負は語るだろう。その閣僚の1人が早々に暴言じみた発言をして問題になっていることも新聞で知った。それを見ると実にひどいもので、大臣というよりも政治家としての資質が疑われる。これまでにも新首相も含めて何人もの政治家が、放言、失言を繰り返してきたが、つくづく呆れ果てる体質だ。

 「劇場政治」で日本中をかき回した元首相が政界からの引退を表明した。出処進退は本人の決断だから、とやかく言うことはないが、ただ自分の後継者に次男を指名したようで、これはいただけない。「自民党をぶっ壊す」とか大見得を切って、雪崩現象的に選挙で大勝を収めたこの政治家も、所詮は世襲議員が横行するこの党の持つ古い体質を身にしみ込ませていたらしい自分はぶっ壊せなかったようだ。