中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

江南の旅(16) 安い

2009-01-27 09:12:13 | 中国のこと
 旅行社のツアーの案内を見ると、○つ星ホテルに宿泊して、土地の名物料理を食べて、というようなのが普通ですが、私1人やH君達と旅するときには、○つ星ホテルなどはどうでもよく、食事もあらかじめ旅行社に頼むのではなく、行った先で適当な店に入って済ますことにしています。旅行社の格安ツアーには及びませんが、その方が安くつきますし気楽です。もっともかなり庶民的で粗末なつくりの店にも入りますから、中国の食べ物に不安や不信感を持ったりする人や神経質な人にはお奨めできません。

 水郷巡りの旅でもいろいろな店で食事しましたが、どこでも驚くほど安いものでした。いつもガイドやドライバーも一緒に6人で食べましたが、一番安かったのは西塘での昼食で93元、約1300円で1人当り200円ちょっという安さでした。蘇州の陽澄湖での夕食は少し高く465元、約6500円でしたが、このときは上海蟹を食べましたし、上海の唐怡荷も一緒でしたから、1人当たり1000円足らずで、やはり安いものです。上海はやはり地方よりも物価は高いので、避風塘(ピフォンタン)という庶民的ですが名の知れた店での昼食は、7人で295元、約4000円でした。どこでも料理の量は多く十分でした。中国の店での料理は一皿単位で出され、3人前とか5人前というような注文はできません。大皿の料理を皆で食べるのですが、足りないと思えば追加すればよいのです。昼食ではいつも大体5、6皿注文していました。

 無錫では昼食に太湖の魚介料理を食べました。太湖三白と言われる、白身の魚や白魚、白蝦などいろいろな皿が出て堪能しましたが、180元、約2500円、1人当たり400円少々で、日本で食べる定食よりも安いものでした。






 水郷では食事以外のものも安く、とくに屋台で売っている軽食(小喫)や、果物などはとても安いものです。
>

 蘇州でH君が買ったミカン。これで2元、28円です。


 西塘でのブドウ売り。輸入物のようですが1房10元、140円くらいでした。


 千燈の麺類の店。入りませんでしたが店の外には黒板にメニューが書いてありました。どのような麺かは分かりませんが一番安いもので5元、70円、一番高いものは15元、約200円とあります。中国では麺は面と表記します。量はたっぷりあります。


 千燈には龍鬚麺(ロンシュミエン)という名物麺があります。店では食べませんでしたが、乾燥したものを売っていました。細麺です。袋に20以上入っていて、わずか4元、56円で驚くほどの安さでした。買って帰りましたが、なかなかよい食感のものです。

 
 今、大阪にいる邵利明の両親が来ているのですが、利明が心斎橋を案内したら、日本の物価の高いのに驚いていたそうです。中国の物価の安いこと、とりわけ食べ物が安いことは羨ましく思います。それでも上海、西安などの都会では近頃物価が上昇していて、とくにマンションなどは高騰し、結婚前の若い人たちの悩みになっているようです。