中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

雑記

2009-01-30 09:21:42 | 身辺雑記
 米国のオバマ新大統領の就任演説がいろいろと反響を呼んでいる。その中に次のような一節があるのにちょっと引っかかった。
 「我々の多様な出自は強みであり、弱みではない。キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、そして無宗教者の国だ」
 はて、米国には仏教徒はいないのだろうか。きわめて少数で、彼の意識にはとまらなかったのか、それとも原稿にはあったが、当日は失念してしまったのか。あるいは何らかの理由で意図的に除外したのだろうか。直接聞いてみることもできず、何となくもやもやした気分になった。


 いっとき自分は無神論者だと思っていた。家の宗教は神道ということになっているが、祭壇を作って朝夕拝むわけでもない。宗教を信じている人(狂信ではなく)は偉いと思うことはあるが、私自身には宗教心は皆無と言っていいくらいで、神や仏が実在すると思えないし、死後の世界があるとも思えない。無から出て無に帰ると達観したようなことを言っているが、そのくせ死んだ妻は今どこで何をしているのかと考えたり、話しかけたりする。無神論者の外国人の書いたものを読むと、その点では徹底していて、さばさばしていると思うくらいだ。そこまで徹底できないが、いずれ死ぬのだからどうでもいいと思ってはいる。
 イスラム世界では、無神論だと言うと人間として信頼できない奴だとされると聞いたことがある。


 行きつけの書店の店員は皆若いが、何人もいる男女ともにとても感じが良い。カウンターでの応対や、注文した本が入荷したことを知らせる電話も穏やかで礼儀正しい。日によっても時間によっても担当者が変わっているから、アルバイトが多いのかもしれない。訓練が行き届いているのだろうが、この店に行くといつも何かほっとする。


 近頃さわやかだなと思ったのは、プロゴルファーの石川遼君と、初めての女子プロ野球選手の吉田えりさんだ。テレビのインタビューや記者会見の様子を見ると、礼儀正しく、雄弁ではないが自分の考えはきちんと述べている。見ているだけで気持ちがいい。ともに17歳。その年にふさわしい清潔感が良い。若い子も捨てたものではないなと嬉しくなる。


 引退かとも言われていた大相撲の横綱朝青龍が初場所で優勝した。そのことは大したものだとは思うが、どうもこの横綱は好きになれない。かねてから土俵上のマナーや品位に欠ける面があり、土俵の外では取材のスポーツ記者に暴言を吐くなどしたり、協会の注意を無視してモンゴルに帰ったりと、傍若無人な言動があった。肝心の相撲協会の幹部達は及び腰で、とくに所属部屋の親方はまったく情けないほど厳しい対応はせず、なめられているのではないかと思うくらいだった。初場所で優勝した瞬間にガッツポーズをしたことを横綱審議委員会で問題視されたが、おそらく馬耳東風だろう。場所中の取り組みでも、相手が土俵を割っているのに追い討ちをかけたり、若い対戦相手に張り手を受けたときは、突き落として勝った後で執拗に睨みつけたり、まったく不愉快な態度だった。悪役とかヤンチャとか煽てるマスコミも良くない。