総選挙で大敗した自民党の麻生総裁は、敗北の責任を取って総裁を辞任した。その後、後継者選びが難航しているようだ。
有力後継者と目されていた議員は出馬辞退するし、議員数が減って総裁候補者を出すことができなくなった派閥もあるという。この際、敢えて火中の栗を拾うことに尻込みする向きも多いのだろうか。麻生総裁が選出される時、5人の候補者が立って華々しく、仰々しく全国遊説をしたことを思うと、あれが僅か1年前のこととは信じられない気がする。凋落ぶりには目を覆うばかりだ。いずれは決まるだろうが、それまでは紆余曲折があろう。
それだけではない。当面の難題としては、特別国会の首相指名選挙が今月16日に予定されているのに、総裁選を18日告示、28日投開票の日程で行う予定なので、特別国会では誰の名を書くということがある。「麻生」と書くという案もあるようだが、辞任した者の名を書くのは筋が通らないという反対意見があるのは至極当然のことだ。そこで党の執行部は「白紙投票」とする方向で調整を進めているようだ。白紙から出直すという意思表示と言うのだが、棄権のようなもので、はなはだみっともない。どうせ結果は民主党の代表が首班に指名されるのだから、何をしても同じだということか。ある閣僚は「そういうことを言ってるから、この選挙に負けたんじゃないですか」と批判し「白紙で一致させようというのは時間がないからということでしょう」と不快感を示した。この閣僚は「総理指名選挙での白紙投票は職場放棄だ。しかし、辞めると言っている麻生総理の名前を書くことも民意にかなり反した行為だ」とも言っている。
どのように決着するのか。総裁選挙を特別国会の前に持ってくればよいのだが、もはや時間はない。そうであるならば党議で縛ることなく各人が意中の人物の名を書くことにしたらどうだろうか。それでは党として一致した意思表示にはならない、かえって醜態を晒すと言われるか。
それにしても長期政権の牙城も落城すると何とももろいものだと思う。やはり長期政権党としての驕りや弛緩があったのではないか。右往左往の混乱ぶりは悲惨な感じがする。
有力後継者と目されていた議員は出馬辞退するし、議員数が減って総裁候補者を出すことができなくなった派閥もあるという。この際、敢えて火中の栗を拾うことに尻込みする向きも多いのだろうか。麻生総裁が選出される時、5人の候補者が立って華々しく、仰々しく全国遊説をしたことを思うと、あれが僅か1年前のこととは信じられない気がする。凋落ぶりには目を覆うばかりだ。いずれは決まるだろうが、それまでは紆余曲折があろう。
それだけではない。当面の難題としては、特別国会の首相指名選挙が今月16日に予定されているのに、総裁選を18日告示、28日投開票の日程で行う予定なので、特別国会では誰の名を書くということがある。「麻生」と書くという案もあるようだが、辞任した者の名を書くのは筋が通らないという反対意見があるのは至極当然のことだ。そこで党の執行部は「白紙投票」とする方向で調整を進めているようだ。白紙から出直すという意思表示と言うのだが、棄権のようなもので、はなはだみっともない。どうせ結果は民主党の代表が首班に指名されるのだから、何をしても同じだということか。ある閣僚は「そういうことを言ってるから、この選挙に負けたんじゃないですか」と批判し「白紙で一致させようというのは時間がないからということでしょう」と不快感を示した。この閣僚は「総理指名選挙での白紙投票は職場放棄だ。しかし、辞めると言っている麻生総理の名前を書くことも民意にかなり反した行為だ」とも言っている。
どのように決着するのか。総裁選挙を特別国会の前に持ってくればよいのだが、もはや時間はない。そうであるならば党議で縛ることなく各人が意中の人物の名を書くことにしたらどうだろうか。それでは党として一致した意思表示にはならない、かえって醜態を晒すと言われるか。
それにしても長期政権の牙城も落城すると何とももろいものだと思う。やはり長期政権党としての驕りや弛緩があったのではないか。右往左往の混乱ぶりは悲惨な感じがする。