中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

イクラ

2009-09-27 10:07:07 | 身辺雑記
 Hr君からイクラの醤油漬けをもらった。彼の息子は結婚して北海道に住み、奥さんの母親が作ったのを毎年送ってくるようで、いつもおすそ分けに預かる。

 イクラに限らず、筋子、鱈子、数の子、からすみ、キャビアなど魚卵製品は何でも好きだ。魚卵ではないが雲丹も大好きだ。もっとも鱈子以外は高価なものだから、あまり(中にはほとんど)口にできない。

 イクラは元来、魚卵を意味するロシア語のикра(イクラー)で、魚卵なら何でもイクラだが、日本人の言うイクラは鮭や鱒の成熟卵を卵巣ごと取り出してその薄皮を取り、ばらばらにして醤油や塩に漬けたもので、日本以外では食べられないもののようだ。資源を無駄にしないという極北の住民のイヌイットも漁をしたその場でサケの卵は内臓と共に捨ててしまうようだ。栄養分が豊富だと思うのによほど口に合わないのか、それとも何か禁忌があるのだろうか。以前テレビで見たことがあるが、アラスカかカナダで漁師が獲ったばかり鮭の腹を切り裂いて卵巣を取り出し、それをぽんと投げ捨てて鳥にやっているのを見たことがあり、もったいないと思った。熊は川を遡上してくる鮭をつかまえると、卵巣だけを食べるらしい。栄養が豊富であることを知っているのだろう。

 Hr君からもらったイクラはさっそく丼にして食べた。期待通り旨くて堪能した。食べながらブログ友の北海道美唄のSさんは、これをいつもたくさん食べているのだろうと想像して羨ましくなった。