中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

初夏の夕暮れ

2010-05-17 08:24:19 | 身辺雑記
 夕暮れと言えば秋なのだろう。藤原定家の「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」などは有名で、秋の夕暮れの寂しさはひとしお身にしみるものとされていたようだ。

 だが、初夏の澄んだ空気の夕暮れもまんざらでもないと、買い物帰りに我が家の近くまで来てふと思った。このあたりは車がよく通る道を外れているせいで、普段からあまり物音がしないが、夕方はことに静かだ。時折聞こえる人声や足音も心なしか少し高く聞こえる。小学生の男の子が2人、「じゃ、バイバイ」と言って別れているのに出会ったが、その後はまた静かになるのもいい。心が穏やかになるのが快い。

 それでもやはり独りの夕方は寂しいものだ。こんな夕方にはいつも、妻がいてくれたら一緒に散歩するのにと思う。