中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-10-17 08:28:34 | 身辺雑記

10月12日

 ○台湾の代表的なオーケストラ「国家交響楽団」が11月に中国各地で公演を予定しているが、90人あまりの団員のうち3人の日本人だけが中国当局からビザの発給を拒否されているとのことだ。尖閣諸島問題が理由らしい。

 このたび東京で開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会を含む一連の国際会議に中国は財政相人民銀行総裁の不参加を決め、国有商銀4行の幹部も欠席を決めた。やはり尖閣諸島をめぐる日本政府への抗議だという。日本で開催されるというだけで参加を拒否する中国のこの態度は、世界第2位の経済大国としてのとしての責任感も何もない。こういう態度は結局世界の中で孤立していくのではないか、何でも自分のやることが通用すると思っているのは思い上がりだと思う。

 大は重要な国際会議の「ボイコット」同然のことから、小は台湾の日本人オーケストラ団員の入国拒否まで、この国の在りようはもはや大国の矜持をかなぐり捨てた小児病的な感じがする。このような中国の態度に日本は同じレベルに堕ちてヒステリックになったりしないようにしなければならない。 

10月13日

 ○今日はこの秋一番の秋日和で、高い青空にきれいな鰯雲(さば雲、うろこ雲)があり、辺りには金木犀の香りが漂う好日だった。人に会えば「いい日ですね」とか「洗濯日和ですね」という挨拶。最近通っている整骨院のそばのカソリックの保育所では運動会で、子ども達の可愛い元気な声がにぎやかだった。 

10月14日

 ○この数日マスコミを騒がせている「人工多能性幹細胞(iPS細胞)から世界で初めて心筋細胞をつくり重症の心臓病患者に移植した」と発表した「研究者」の森口なる人物は、その業績が虚偽であったとされているが、彼は何のためにこんなことをしたのか。医師の資格も持たず、米国の大病院で手術をしたと言ってことごとく否定されている。記者会見でも要領を得ない答弁に終始したらしいが、こんなすぐにばれるような虚言を弄してそのまま通るとでも思っていたのか。まったく理解できない。近所では「東大の教授だ」とか「ノーベル賞候補のリストに挙がっている」とか話していたらしいが、虚言癖だということも言われているらしい。名誉欲に取りつかれたのかも知れないが、それにしても異常さを感じさせる。山中伸弥氏のノーベル賞受賞の朗報の後に、薄汚いニュースが流れたものだ。 

 ○近くのJR駅構内にある喫茶室に入ったら、隣の席に二人連れの婦人がいて元気よく話をしていた。そのうちに話は文楽のことになったが、一方の婦人が、文楽に対する橋下市長の姿勢を批判し始めた。ああいう文化遺産のようなものは行政が支援して遺さなければならない、橋下さんは図書館でも何でも儲からないからやめると言っているがおかしい、彼は何かガタガタしているばかりだとかなりはっきりと批判していた。大阪市民ではなさそうなこの女性の意見を聞きながら、大阪市民はどう思っているのか、相も変わらず多くの大阪人はこの独善的で自己顕示欲の強いウルトラ右翼を「何かやってくれる」とまだ期待し支援しているのか。彼はいったい大阪を良くするために何をしたのだろうか。 

10月15日

 ○またしても橋下市長のことになるが。彼は「日本維新の党」の党首になるが、自身は大阪市長は辞めず、大阪から東京の国会議員団をコントロールするようだ。定例記者会見で、首長と政党党首の件人について、負担を懸念する声があることについて、「僕にもプライベートな時間がある。その時間を割いて国政の話をやればいい」と言い、大阪市政に影響を与えずに党首の仕事をクリアできるとの自信を示したそうだ。

 現在の彼にプライベートな時間があることは分かるが、それは大阪市政の仕事に割く時間が少なくて十分にあるものではないだろう。大阪市政がそれほど手軽なものとは思えない。まして国政のことになると複雑で多岐にわたるだろうから、既成政党を批判ばかりしていても始まるまい。維新の党の国会議員と言っても既成の党から脱党した者ばかりで、このメンバーではという批判もある。何でも自分がしないとおさまらない彼のことだから、やがてはそのコントロールに追われることだろうし、そうすればプライベートな時間を割くどころか、国政の方ばかりに目が向いて、お膝元の市政に穴があいてくることはないか。

 一部のマスコミによれば「天才的な政治家」だそうだから、まあ、やってみなはれ。