中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

自分勝手な「お詫び」の仕方

2012-10-25 09:18:09 | 身辺雑記

 以下『毎日』紙の24日付夕刊の記事から。 

 橋下徹大阪市長は23日、自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、誤った認識に基づいて同誌を「鬼畜集団」と批判したとして、ツイッターに「おわび」を掲載した。橋下氏は、同誌が記事を掲載した週刊誌を実母に送りつけたとして批判していたが、そのような事実はなく、「勘違いしました」と釈明した。

 連載は、同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。22日に橋下氏は、同誌がこの号を実母に郵送して「話を聞かせてほしい」と申し入れてきたと記者団に説明した上で、「こいつら異常ですよ。人間じゃない。犬猫以下。本当に鬼畜集団ですね」などと批判していた。

 橋下氏は23日、ツイッターで「訂正・おわび」と題し、「実母に送り付けた事実は存しませんでした。現物は実妹が購入してきたものです」と説明。同誌が実母へ送ったのは取材申し込みの文書だけだったとし、「以後、公言する際はしっかりと事実確認をしていきます」と陳謝した。

 橋下氏は同日、市役所で記者団に対し、母親の指摘で間違いに気付いたと明かし、「完全に事実誤認」と話した。ただ、「ツイッターのおわびで十分」として、週刊朝日側に直接謝罪はしないという。 

 

 私は問題になった『週刊朝日』を見ていませんが、同誌が過ちを認めて謝罪記事を掲載しているそうですから、明らかに『週刊朝日』に非がありました。しかし日ごろ橋下氏が粗暴な言葉をしばしば口にするにしても「人間じゃない。犬猫以下。鬼畜集団」などと罵倒するのは非常に良くないと思います。彼の出自に関して地区が問題になりましたが、この地区の人たちは、これまでどれほど過酷な差別に苦しんできたか。それこそ人間以下、獣のように言われ差別されてきました。だからこそ彼のこのような発言は人間の尊厳を無視したもので許されるものではありません。まして公人です。先日の「日本維新の会」の九州遊説の折に福岡市で橋下氏の出自を連載記事で暴露した『週刊朝日』側からおわびと連載中止を引き出したばかりとあって「僕は生まれも育ちも悪いかもしれませんが、ケンカだけは自信ありますよ」と演説したそうだが、公人、政治家として公衆の面前で「人間じゃない。犬猫以下。鬼畜集団」などと言うのは確かに「生まれも育ちも悪い」ということを示したようなものです。出自が地区云々ということは論外にしても、私がこれまで何度か言ってきたように「育ちが悪い」という印象は拭えません。 

 問題が明らかになった時に、彼は公開の場に出て謝罪しろと言い、『週刊朝日』からの直接的な謝罪がないことに「謝り方ひとつ知らないバカ集団」と罵ったようです。その彼が自分の過ちを認めてツイッター上で謝罪したことについて、記者から「週刊朝日には間違っていたと連絡したのか」と質問されると「ツイッターで事実訂正しておわび、ということで十分だと思ってます」と話したといいます。なぜ公開の場で謝罪しないのでしょうか。彼のツイッターには非常に多くのアクセスがあるようですが、しょせんは「つぶやき」です。自分が叩こうとする相手は公開の場に引きずり出そうとするのに、自分に分が悪いとなると公開の場は逃げる。まったく独善的で、品性の低い卑怯な人物だと思います。