熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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母べえ(一部ネタバレ注意)

2008-02-18 05:33:24 | 映画
一部ネタバレ注意 皆さんはもうご覧になりましたか?昨日の報道ではベルリン映画祭金熊賞を逃したそうです。管理人は先週建国記念日(11日)に家族で鑑賞しました。当日は祝日とレディスデーが重なったので大混雑でした。10:15の上映時間ギリギリに券が買えてセーフでしたが・・・
 もう多くの方がブログなどでネタバレしていますのでここにも一部ネタバレで書きますが、これから鑑賞予定の方でネタバレを希望しない方はここから戻って下さい。
 以下すべて管理人の感想です。


 一口で言うと戦争の悲惨さを戦闘シーン無しに描いた傑作ということでしょうか。一番悲惨なのは野上家(母べえ)を支えてくれた人たちが全員亡くなってしまうことです。
 ・父べえは治安維持法違反で逮捕され獄中死
 ・久子叔母さん(檀れい)さんは広島の原爆で白血病を発症、病死
 ・仙吉叔父さん(鶴瓶)は桜満開の吉野の山で野垂れ死に
 ・山ちゃん(浅野忠信)は輸送船が敵の魚雷を受けて水死
 山田監督は誰も何も悪いことはしていないのにこのような不条理な死を迎えなければならない<戦争>を憎んだ映画として作ったのだと思います。
 最後に救いだったのは初べえ(長女)が女医さんになって母べえを看取り、そこに美術の教師になった照べえ(次女)も駆けつけるというラストシーンです。
 そうかその後の苦労は描かれていなかったけど娘さんたちは親の背中をみて立派に成長したんだ。

 最後の出演者を見て小林稔侍さんが出演されているのに気が付きましたが、何の役で出たのか思い出せませんでした。他の方のブログによると牢名主の役ではとありましたが、そう言われればそうですね。獄中の暗いシーンなのでちょっと良く分かりませんでしたが。これで気になっていたことがひとつ解決しました。