おはようございます。今年も君子蘭が花芽を付けて伸びてきています。あと1ヶ月位で大きな花を咲かせてくれるでしょう。父が亡くなってから21年が経ちました。形見分けのこの花も家内が大切に育ててくれて、毎年見事な花を見せてくれるようになりました。
実は今年はもしかしたら咲かないかもしれないと思っていました。昨年、我家には次々と病人が出て花の世話どころでは無かったのです。管理人も去年の今頃は入院を目前にして落ち着かない日々が続いていました。もしかしたらこの花を来年は見ることが出来ないかもしれないと、心に思ったこともありました。
幸い郷土出身の名医に出会い人工弁置換手術も成功し、来月で術後1年経ちますが後遺症も無く日常生活を送っています。元気になると家族や医療関係のお世話になった方のことも頭から消えて行き、我儘な人間に逆戻りしていることも気が付かなくなっています。この花が忘れかけていたことを思い出させてくれます。
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」という菅原道真の歌のように、この君子蘭にも何れ主の無い日がくるのでしょうが、次の世代にも咲き続けて欲しいと思います。