Iさんの作品を二点続けてご紹介いたします。
日本画 200x148mm
味わい深いケヤキの板に南天を描かれました。朱、墨、金箔
を用い勢いのある線で伸びやかに表された南天は力感にあふれ
きらめく美しい板目は天の川のよう。実に華やかな作品です。
近づいてみました。
板表面は紙やすりをかけた後何度もドーサをかけて整えました。
絶妙なバランス感覚で実や葉や印に施した金と墨色が画面に
変化をもたらしうっとりするような美しさ楽しさがあります。
二点目です。
日本画 F4
雲肌麻紙面に金箔を押し描いたのはタチアオイです。桃色の
親和箔をまき華麗さを増した背景に夏の強い日差しと熱気が
感じられます。元気はつらつ、生気あふれる花となりました。
近づいてみました。
細かいシワのよった薄い花びらの表現に苦心しました。鮮明な
花と調和するよう葉には墨をたらしこんで強く表現しました。
さまざまな質が同居した見ごたえのある強い印象の作品です。
数点同時進行でエネルギッシュに制作されているIさんの
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。