教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ツチハンミョウも恋の季節

2020年04月18日 | 生き物

晴れていた日、森奥を歩いていたら


ムラサキケマンにツマキチョウのメス


ヒゲナガハナバチもやってきました。

枯葉の吹きだまった日当たりのいい道はよくビロードツリアブがいるところ。
この日はコモリグモやニホントカゲがいたのでじっくり腰をすえたら


視界の端に青黒いものが!


この植物はアマドコロでしょうか


その若葉をムシャムシャ食べているこの巨大なアリのような生き物


ツチハンミョウです!ヒメツチハンミョウなのでしょうか。
ものすごい勢いでこの葉を食べ進めてゆきます。


この触覚の持主はメス!産卵をひかえお腹はパンパンです。
偶然なのか昨年も同じ日に観察していますがその時はオスばかりでした。
その時も興奮して写真を撮り生態を調べ直していました。
(→「ツチハンミョウに出会いファーブル昆虫記を読みなおす」


こちらが雄。触覚にハート型のものがついています。

立ち上がって辺りを見てみると


たくさん出ています!ピンク線で囲った部分、ハート型の所はカップルなので
この画面のなかだけでも8匹。オスもさかんに葉を食べています。

私の中でツチハンミョウはかなりレアな虫で会えたら
その年のラッキーを使い果たしたかと思うほど。
何もかも忘れ集中して観察しました。


よく見ると彼らの体にごく小さなハエのようなものが。


ツチハンミョウの幼虫はある種のハナバチの巣に寄生して育つそうですが
この極小の生き物も寄生者でしょうか。
メスだけではなくオスの体にもくっついていました。

久しぶりに動画を撮影してみました。

恋するヒメツチハンミョウ0415


横恋慕のオスがとびかかり


2匹のオスはもんどりうって倒れましたがやはり体の大きい方が有利なようです。
メスはひたすら食べ続けています。この葉は何だろう・・タネツケバナかな?


雄は触覚でメスの後頭部をせわしなくたたいていました。

オスが離れたあとメスは枯葉のふきだまりの中に入っていきましたが
残念ながら産卵するところを見ることはできませんでした。

土の中に数千と産み付けられた卵たちは孵化して極小の幼虫となったあと
生き残りをかけて花に登り寄生するハナバチをひたすら待つのだそう。
6月頃なのかな?ツチハンミョウの幼虫がハナバチにしがみつくところを
見てみたいけれど・・今年は予定がたてられません。






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