教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

夕暮れ 雑木林の生き物たち

2022年08月06日 | 生き物

近所を歩くとき必ず立ち寄るポイントはいくつかあって
この季節はしみ出た樹液が醗酵している木。
時間により異なる生き物が活動しているのを見るのが楽しみです。


ピカピカのルリタテハや


ヒカゲチョウ


コクワガタのメスかな?


シロテンハナムグリたちも。
スズメバチの仲間がいる時は距離をとるようにしています。
近所で樹液レストランができている木はクヌギ、コナラ、シラカシ、
アメリカスズカケノキ、ムクゲなどで生き物が多いのはクヌギです。

ここでもナラ枯れ病がまん延していて


カシノナガキクイムシが大繁殖。
穿孔クズが根元に降り積もったこのコナラを見上げると


全てが灰色・・・枯れています。
ここ数年クヌギ、コナラ、カシ等の大木がのきなみ被害を受けていて
管理団体が対策してくれているようですが、とうとうこんな若い木まで。


このクヌギの大木はもう何年も前に地面から1mほどの高さで伐られ
大きな樹洞ができています。

上の洞を覗き込みライトを照らすと


なんと大きなウスバカミキリが!
さらに奥には巨大なゲジが潜んでいて思わずひるみます。


この木の別の洞に生えていた硬そうなキノコをよく見ると
赤っぽい小さな甲虫たちがきていました。


大きさ8mmほどのこちらはキノコを食べるモンキゴミムシダマシ


体長4mmほど、赤茶色の体に黄色い点をつけたこの虫は何だろう?

色々検索して、やっとキノコアカマルエンマムシだとわかりました。
キノコを食べているのではなく、キノコを食べている昆虫の幼虫
を食べているのだそう。肉食なのですね。

一本の木にどれほどの生き物が依存し息づいているのか。
まとわりつく蚊とメマトイを払いながら奥深い世界を想いました。


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