教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

コバノカモメヅル花から実

2014年12月26日 | 自然

派手さはないけれどいつも気にかかる植物のひとつ、コバノカモメヅル。
県によっては絶滅危惧種に指定されているようで確かに身のまわりでも
めったにありません。だからこそ春がめぐってきてまた同じところに
芽吹いているのを見ると嬉しくほっとするのです。


花は左右長さ15mmくらいの星型で臙脂色。私が見ている場所では
毎年9月中旬~下旬に満開のときをむかえます。

あ~咲いてる、よかった!
とまた安心してふと気がつくと晩秋。花はたくさんついていたのに
今年のサヤはたった2本でした。



サヤが割れているのに気付いたのが12月5日。



12月15日の朝8時。この日はとても気温が低かったため
サヤには霜が着いていました。でも中の種は守られて暖かそうです。



12月15日正午。午前中の姿とはうってかわってサヤは広がり
種を遠くに飛ばす準備が整っていました。



12月19日午後。4日前の状態とあまり変わっていないように感じますが
種の数は減ったのでしょうか?数えておけばよかった。
子孫を遠くへ飛ばす良い風を待っているのですね。



8月末には妙高高原のいもり池で、コバノカモメヅルの白花種
というこのアズマカモメヅルにも出会うことができました。

もうひとつ、大好きな可愛らしい植物を。



9月はじめに撮影したスズメウリの花とふくらみかけた実。



緑色の玉から真っ白な玉に。まん丸の実は直径15mmほどで
現在も見られます。

来春は芽吹きから観察しよう、といつもこの時期思うのだけれど
いざ春本番になれば生き物探しにおおわらわで失念してしまうのです。
早くそんな時期にならないかな・・・このところ寒すぎて春のことばかり
思い描いてしまいます。

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