教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ヒメグモの巣に侵入者?

2022年09月26日 | 生き物

8月末、散歩道で不思議なものを見つけました。


枯葉が宙に浮いている・・?

奇妙だなと思ってのぞき込むと


クモがいる!それも卵を守っているようです。
体長5mmほど、オレンジ色の種のように見えます。


この枯葉の周りに複雑に糸がめぐらせてあるので接写は無理。

帰宅して図鑑で調べるとこのクモはヒメグモのメス。
「葉の間に平面的なシート網を張り、その上にさらに不規則網を張る。
その上部に木の葉を吊るし、その中にひそむ」とあります。

卵のうを守るお母さんが気になって

4日後見に行くと


生まれています!


4日前は卵のうが三つあったように見えましたが残りは一つ。


おお・・子グモたちは半透明です。

残りひとつの卵のうが気になって2日後に見に行ってみると

様子がおかしい。


木の葉住居に脚の長いクモが入っておりヒメグモは下の方に。


どういう状況?乗っ取られたのでしょうか。
あんなにいた子グモたちは周りに散らばっており
住居のてっぺんにも固まっています。

さらに気になって次の日にも行ってみました。
この日は卵のうを守る母グモに出会ってから一週間目。


ヒメグモの巣に入り込んでいた脚の長いクモは近くの枝におり


母グモが家を取り戻していました。よかった~!
お母さんの体の色が一週間前より黒ずんでいるような気がする。。

一週間、前のめりでヒメグモの巣まで通っていましたがひと安心。
9月初旬から多忙となり近所の散策もままならなくなりました。

次に行けたのは作品展閉会後の翌日で前回の観察から20日後。

同じ巣になんと


新しい卵のうが2個!しかも腹部パンパンの母グモが食事中でした。

この巣は約一か月前に見たものと同じ。でも主も同じなのだろうか?
同じだとしたらその多産ぶりに驚きです。
そうではなく違うクモが主のいなくなった巣を再利用しているのか。


周りを見ると、散らばった子グモの他にごく小さなクモが。
気になる・・

近くを見回すと


こんな巣もありました。
このヒメグモは長い葉を使い、広い住空間を確保しています♪


5mmの小さい体で糸を大量に出しこれだけの大仕事をするなんて。

ヒメグモはよくいるクモだということですがピントを合わせて
見たのは初めて。晩夏にたくさんの感動をもらいました。
昔はクモが苦手だったけれど、知れば知るほど面白い。
新しい図鑑を買おうか思案中です。


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