教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

生き物探し

2010年10月15日 | 散歩
花と花に集まる生き物を探しに訪れた公園で



池底の泥の動きを熱心に観察する少年がいました。

彼の狙いはたぶんこれ



2匹写っているのがおわかりになりますか?
大小さまざまのアメリカザリガニで賑わうこの小さな池には
初夏、ウシガエルの卵塊が広がっていました。
夏の間ものすごい数のオタマジャクシを確認しましたが
カエルにまでなれたものはいたのかどうか・・



池のまわりにはハーブが咲き乱れ



今日もホシホウジャクが飛び回っていました。



ローズマリーにいたこちらは
いつも見るものと違って
お尻に黒白の帯がない!
スズメガの仲間には違いありませんが・・

ハーブのほかにもコスモスや



秋バラが花盛り。
花は春より小さめのような・・
夏の暑さが厳しかったためでしょうか。

ブルーベリーの茂みに
ブルーベリーの実が残っていないか確かめに行きましたが



あったのは蜘蛛の巣のみ。
よく見えませんがお腹が緑色のようです。
このクモを接写しようとしたら
葉の上にいた何かがどさっと足元に落ちてきて
飛び上がるほど驚きました。

落ちてきた生き物とは



カナヘビです。
地面の上を歩き回るものとばかり思っていたのに
木にのぼるとは!主食は昆虫やクモということですから
上のクモを狙っていたのかも。
また邪魔をしてしまったようです。



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ビロードの手ざわり?

2010年10月14日 | 生き物
今月、上郷森の家まわりで出会った
触ったら気持ち良さそうな生き物たちです。



カラムシの葉の上にいた小さなカミキリムシ



長い触角、ラミーカミキリより少し小さい体格



印象的な眼!
これはビロウドカミキリ!
それともニセビロウドカミキリ?
ネット上で比較しながら調べていると時を忘れます。



これは間違いようのない蛾、
ビロウドハマキ。
翅をひろげたところを一瞬目撃できましたが
衝撃的なミカン色!強烈な個性の持ち主ですね。
何故か雨上がりの草むらで見ることが多いです。



ホシホウジャクかな?
背中がビロードみたいでさわり心地がよさそう♪



ウラギンシジミのオス
きれいなオレンジ色が見えたので性別がわかりました。
シジミチョウの仲間って触角とつぶらな瞳が可愛い♪



メスは濃鼠色X淡青色という組み合わせ
翅をとじてとまることの多い蝶です。



イチモンジセセリは一見地味ですが
ふわっとした背中は美しいのです。

それにしても森に昆虫が少なくなってきました。






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アカタテハの観察

2010年10月13日 | 生き物
ヨシやクズやヤブカラシやカラムシ
の繁茂する川沿いの散歩道。



ヘビが泳いでいたり
ヒキガエルがいたりカワセミがいたり。
きれいな川ではありませんが歩くのが楽しい道です。

ここのカラムシ群は刈られることがないので
夏はラミーカミキリを探し



秋は矢印の先にいる生物を探しますが
初めて幼虫を撮影できました♪
その生物とはアカタテハ!
黄色い矢印の先には幼虫、
赤い矢印の先には蛹がいます。



観察した夕暮れ、
若齢幼虫が小さな体を大きく動かして
巣をつくっていました。



糸をはきながら
イナバウアーのように上半身をそらして
葉をつづっていきます。



上の幼虫のものではありませんが
アカタテハの巣です。
このようにカラムシの葉をきれいにつづります。

この茂みにはこのような巣が何個もあって
一番近くにあるものをあまり考えずにあけてしまいました。



しまった!
前蛹状態のものをあけてしまった・・
小さな幼虫であればまたつづりなおしてくれると
思っていたのですが、あとの祭り。
手で押さえても何をしても当然のことながら葉は開きっぱなし。
ひどいことをしてしまった、とうなだれて帰りました。
これが10月7日。

そのあと大雨が降ってしまい
あの幼虫がどうなったか気になって
10日に確かめにいきました。

すると・・



立派な蛹になっていました!



あの幼虫がこんな美しい蛹に・・
ひとまずホッとしました。



上から2枚目の画像の
赤い矢印の先にあるものがそうです。

調べたら、蛹になるものの巣は
すべてつづらず、葉先をあけてあるそう。
ということは、羽化したアカタテハは
丸まった葉先から這い出てくるのでしょうか。

巣を破壊してしまったのでこの蛹は雨ざらしのまま・・
本当に申し訳ないことをしました。
寄生蜂などにやられずになんとか無事に羽化してほしい!



羽化できればこんなに美しい姿になります♪
スカビオサの蜜を吸うこのアカタテハの画像は
9月はじめに訪れた長野県の牧場で撮影したもの。

羽化する様子と産卵する姿も
いつか観察してみたいものです。



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作品展のお知らせ

2010年10月13日 | その他
作品展のお知らせです。





われわれグループ彩雲のメンバーでもある
Oさん、Tさん、Nさんなど数名が出品しています。
出品者、出品数ともに多く、見ごたえ抜群。
さまざまな表情の風景画を見たら
旅に出たくなるかもしれませんね。

10月10日(日)~10月15日(金)
10時~18時
(最終日は16時まで)
会場:横浜市民ギャラリー3F
(JR関内駅下車徒歩2分・横浜市教育文化センター内)

うっかりお知らせが遅れてしまいました。
最終日15日(金)は16時までですのでお気をつけ下さい。

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夕暮れに輝くもの

2010年10月12日 | 散歩
川沿いを歩いていたら
ピピーっと甲高い鳴声がしました。

もしかして・・



やっぱりカワセミでした♪
背景にぼんやりと大きな鯉が写っているような・・



可愛い♪出会えたのは久しぶりです。
秋のアレルギー原因物質代表のブタクサが繁茂していたので
夏以降は川沿いを避けていたのです。



夕日をうけて柿の葉は赤く



蜘蛛の巣は黄金色に輝いていました。



ミノムシは越冬準備ができたのでしょうか?
子供の頃はよく見かけたのに
外来種の寄生バエによって近年激減し
絶滅が心配されているのだとか。



夕暮れ、少し近所を歩いただけで
美しいもの面白いものにたくさん出会えました。
家にこもっていてはつまらないですね。



トドメはご近所のキダチチョウセンアサガオ。
園芸店ではエンジェルトランペットと呼ばれていますね。
こんなに華麗で強い芳香を放つ植物が全草毒なんて・・

近縁種のチョウセンアサガオも全草毒で、
江戸時代後期、華岡青洲がトリカブトなどとともに使用し
世界で初めての全身麻酔手術を成功させたという話は
有名ですね。明日10月13日は「麻酔の日」なのだそうです。


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バッタの仲間

2010年10月11日 | 生き物
草むらをかきわけていくと
バッタ類がピョンピョン飛び出してきます。



ショウリョウバッタ
足長さんですね。



オンブバッタ
子供の頃から馴染みのある姿です。



コバネイナゴでしょうか。
この種はどれも似て見えるので



泣いているみたいなこれも



これも
バッタなんだな~ぐらいにしか思わないのですが



これは大きい!ツチイナゴかな?
接写しようとすると
素早く枝の向こう側にまわったりして
結構かわいいものです。
ちょっと憧れているトノサマバッタは
出会っているのでしょうがまだ撮影できません。



少し高いところにいた見慣れないこの虫、
リーリー大きな声で鳴くアオマツムシのようです。

とうとうセミの声がしなくなり
これら秋の虫が森の声の主役になりましたね。

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秋の森を飛ぶ

2010年10月10日 | 生き物
自然観察の森の原っぱも
すっかり秋めいてきました。



ススキの穂が出、緑色があせてきて
少し寂しげな表情・・



ひらきはじめたセイタカアワダチソウの黄色い花に
ツマグロヒョウモンのオスが訪れていました。
この花を見ると秋を感じると同時に
目がかゆくなるような気がしますが
アレルギーの原因物質ではないというのは本当でしょうか。

お尻の重い甲虫が着地場所を選ぶように
ぐるぐると低い位置を飛んでいました。
その姿は太陽光を反射してきらめいています♪



着地した途端、地面にもぐりはじめたこの甲虫は
シロテンハナムグリ。
越冬準備、それとも産卵?



この原っぱで今見られるトンボは
翅の先端が茶色いこの種



側面が見えないのではっきりとはわかりませんが
リスアカネかノシメトンボというところ

もう一種は



童謡「アカトンボ」に登場するアキアカネでしょうか?



子孫を残す大切な時期。
これから降る雨でできた水たまりが
トンボの命をつないでいく、と思うと
少々の秋雨も悪くはありません。


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Hさんの新作

2010年10月09日 | 教室風景
Hさんが水彩画を完成させました。



F6  水彩画

鎌倉の鶴岡八幡宮の源平池を
フジの花が咲く5月に取材されました。
太鼓橋のむこうは気持ちの良い新緑が見え
水草の浮く池には五月晴れの空が映っています。
慎重に色を選び、淡く丁寧に描きこんでいくHさん。
今作も静かで透明感のある作品となりました。

枚数を重ねるごとに柔らかさが増しています。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
作品集”の中のHさんのページに掲載してありますので
ぜひこちらもあわせてご覧下さい。



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天高く

2010年10月09日 | 自然
10月最初の金曜日教室は素晴らしい秋晴れでした!



爽やかな秋風に揺れるパンパスグラスが
アトリエの窓から見えます。



制作をするのにも思考するのにもぴったり。
光も湿度も最高のこんな気候が
少しでも長く続くといいですね。
午前中、Hさんが水彩画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに♪



いつの間にかガマズミの実は真っ赤に色づいていました。



珍しく警戒の声をあげずに
ぎこちなく枝を渡っていくのは子リスでしょうか。



上郷森の家から横浜自然観察の森に入るゲートを
きちんとくぐる猫は以前より肥えていますし



いつも歩く道に新しいキノコが頭を出していました。



キノコ好きの友人に見てもらうと
これは秋になると最初に見られる美味しいキノコ、
ハツタケなのだそうです。
触ったりして傷のついた場所が赤く変色、
その後青緑色に変色するのが特徴だとか。
触ってみればよかった・・

木の実にリスにキノコ。
森が秋らしくなってきました♪


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クモの糸

2010年10月08日 | 生き物
今度はクララの葉の間で見つけました♪



徳利型で直径2cmほどの
ナガコガネグモの卵のうです。



上から見てみると
きっちりフタがされているのがわかります。
来春に赤ちゃんナガコガネグモがたくさん出てくるのですね。
茎の周りには白い糸、卵のうの周りには
黄色い糸がかけられているのが不思議です。



ナガコガネグモのメス成体
上郷森の家まわりではよく見かけるクモです。



大きな巣についた雨粒が美しい・・
この時期一番存在感があるのはこの巣の持ち主、



ジョロウグモです。
巣を補修する姿はかなり迫力がありました。



絵に描いたようなこの巣を作ったのは
コガネグモの幼体、かな?
成体は6月頃までよく見かけましたが・・



夕日のあたった蜘蛛の糸も美しいものです♪



鮮やかな若草色の体を持った
ワキグロサツマノミダマシの巣作りを初めて見ました。
素早くてピントが合わない!
葉の裏で獲物をじっと待つタイプだと
勝手に思い込んでいたので感動してしまいました。



葉が糸でよられているな・・・
草むらをかき分けるとネコハエトリがささっ!
ピントが会っていないのが残念ですが
この可愛さが伝わるでしょうか?
出会ったことに満足してこの巣のようなものを
観察するのを忘れてしまいました。
これがネコハエトリの巣や卵のうなのかどうか
後日、脅かさない程度に確かめたいと思います。

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