教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

よく出会う蝶

2010年10月24日 | 生き物
10月も半ばを過ぎると森の家まわりで
出会う蝶が減ってきました。

秋が深まっても活動的なのは



2頭写っているこの種
手前は



イチモンジセセリ
ススキの多い森の家まわりでは
年中見かける珍しくもない蝶というイメージ・・
渡りをする蝶なのだとは知りませんでした☆



もう一種はキタテハ
正面から♪



側面から♪



翅を広げると鮮やかな橙色で
白っぽい点々は薄紫色に輝いています。
この秋はやけに数が多いような。
もしかして幼虫の食草の生育が良いのかもしれない・・

と考えてキタテハの幼虫の食草が何か調べてみると



カナムグラでした。
細かいトゲが生えていて人間にとっては
やっかいものの雑草というイメージが定着している
この植物がキタテハを育んでいるとは。
つぶつぶと白く写っているのは雄花です。



こちらは雌花。
横浜自然観察の森は生き物たちのために
手をつけない草むらがたくさんあるので
街中なら排除されてしまうこのカナムグラもたくさん
あるのです。よく見れば葉は穴だらけ!
幼虫はカナムグラの葉をつづって隠れているそう。
10月末ではもう遅いかもしれませんが
蛹や幼虫を見つけたらまたご報告します♪

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10月最終日

2010年10月23日 | 教室風景
10月の教室は今日まで。
「涼しい」という言葉のつかいおさめかも・・



談笑しながらも真剣!に
自分の課題に取り組んでいる皆さん



次回は11月1日(月)
その日は8時30分から「森のなかま展」の飾りつけです。
この「森のなかま展」は上郷森の家絵画教室の
3教室が10日間ずつ本館ロビーに作品を展示する
上郷森の家主催の発表会。
われわれグループ彩雲はトップバッターの
11月1日(月)~10日(水)です。

昼間は雨がぱらつきましたが
傘をさすほどではなく秋色が深まる程度♪



ひとあし早く真っ赤に染まった葉っぱ



ノブドウの虫こぶも虹色になってきました。



木陰に自生しているホトトギスは満開



この葉にルリタテハの幼虫を
見つけられないか期待したのですが・・



花盛りのアザミにはホシホウジャク



オニシバリの幹には・・・?
同じ太さの尺取虫が枝になりきっていました♪

彩りの変化が楽しみな季節になってきましたね。

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木陰の道

2010年10月22日 | 生き物
上郷森の家宿泊棟脇を通る小道は日中でも
ほの暗く、木陰を好む生き物に出会えます。



もう花盛りは終わったもののまだ咲いているタマアジサイに
可愛らしいアブのようなハエのようなものが・・



こちらはホソヒラタアブという名前のようですが
上の虫に似ていますね。鮮やかな色をしています。



10月の中旬を過ぎたというのに珍しい!
クロアゲハが何かを探すようにふらふら舞っていました。
この枝にとまったまま動かなくなったのは
ここを寝床に決めたからでしょうか?



オオアオイトトンボでしょうか。
このトンボはかなり寒くなるまで活動していますね。



シリアゲのメスです。
面白い口吻をしていますね!
9月に見たオスはお尻がくるりと丸まっていましたっけ。



このガガンボ、特大サイズでした。
岩盤から水がしみでているこの道のような
湿った暗い場所でよく見かけます。



古い10円玉のような色をした50円玉大のかたつむり。

次の世代に命をつないだり冬を越す準備をしたり。
寂しげに見えた木陰の道は活気に満ちていました。


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食べられる?

2010年10月21日 | 散歩
猛暑が続いた今年
キノコの発生のタイミングが狂っているとか。
横浜自然観察の森では10月に入って
よく見られるようになりました。



長年落ち葉が降り積もって
ふかふかの腐葉土になっている小道。
ここでよく見かけるのですが
通るたび違うキノコが生えています。



落ち葉を押しあげる赤味がかったキノコ。
手のひらぐらいの大きさです。



キノコ好きの友人に教わったとおり
側面も忘れず記録。



大きさも見かけもマッシュルーム似です。



前に調べた人があると見えます。
食べられないのかな?



少し前ハツタケを見た場所の近くにあったキノコ。



いかにも食べられそうですが・・
自然のなかのキノコは専門家でも間違うのですから
よっぽど見分けにくく種類が多いのでしょうね。

ときどき小さなネズミがかじったような跡があるのが楽しい♪
キノコを食べる小動物や昆虫には
有毒か無毒か見分けがつくのでしょうか?
キノコ探しの楽しみはもうしばらく続きそうですね。



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Uさんの水彩画完成

2010年10月20日 | 教室風景
Uさんが今の季節にぴったりの作品を完成させました。



「もみじの里」  水彩画  F6 

水をたくさん使い、絵の具をにじませ
色の響きあいと濃淡を大切にしながら
少しずつやわらかく描きすすめるUさん。
現実の風景と心にある描きとめておきたい印象が
重なって、Uさんだけのもみじの里が完成しました。

この作品は11月1日(月)~10日(水)に
森の家本館ロビーにて開催される
「森のなかま展」に展示される予定です。

なお、Uさんの過去の作品は
HP「上郷の森 日本画教室」内の
作品集”の中のUさんのページ
掲載されていますのでどうぞご覧下さい。

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Oさんの水彩画秋新作(その一)

2010年10月20日 | 教室風景
Oさんの水彩画作品をたくさん撮影しました。
制作順に少しずつご紹介いたします。



「横浜レンガ倉庫」  水彩画  F6 

歴史的建造物である赤レンガ倉庫が日暮れ時、
輝きを増す瞬間を表現しました。
光源は薄塗りに、壁面を思い切って暗くした結果
深い紅色が華やかな作品となりました。



「横浜開港記念館」  水彩画  F6

こちらも大正時代に建設された横浜の有名な建築物です。
隣接する現代的なビルはあえて描かず
歴史ある記念館の雰囲気を大切にしました。
印象的な壁面の橙色が浮き出すことなく
全体の調和がとれた作品ですね。



「湯布院」  水彩画  F6

晩夏に訪れた湯布院で取材した作品です。
由布岳は堂々として南国らしく緑豊かな街はおおらか。
Oさんが現地で感じ取った心地よさが伝わってきます。

一年前にご入会されてから精力的に制作されてきた
Oさんの作品数は70点を超えました。
今までの作品はHP「上郷の森 日本画教室」の中の
作品集”の中のOさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい!

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セイタカアワダチソウ

2010年10月19日 | 教室風景
この秋はじめて肌寒いと感じた朝。
日が昇ってくるにつれ風が心地よくなりました。



Uさんが秋らしい水彩画作品を完成させました。
またOさんの水彩画作品16点を撮影しましたので
のちほどご紹介いたします。お楽しみに♪



朝露がおりて水滴が輝く草原は、いつのまにか
セイタカアワダチソウの黄色に染まっていました。

セイタカアワダチソウは周囲の植物の成長を抑える
化学物質を出すそうで、名前どおりの背高のっぽ。
栄養独り占めといった様子をしていますが
いずれ周りの土も痩せてくると衰えてくるそうです。
歩いている横浜自然観察の森では他の植物に影響を
与える害草として駆逐作業がなされているようです。



ハナムグリが花にうもれてうっとり



蜂も夢中になっています。



アザミ専門だと思っていたホシホウジャクも
訪れていました。何枚撮ってもこのレベル・・
反射神経はなかなか鍛えられないものですね。



キタテハもアブも、よく見ればアリもハエも
それを待ちうけるクモもこの花に大集合!
昆虫が好む蜜をたくさん持っている花のようです。



葉にオオトリノフンダマシの卵のう!
下の方、茶色い物体がわかりますでしょうか。



セイタカアワダチソウなら獲物に困ることはないよ・・
というあたたかい母の思い?が伝わってきます。
今回も残念ながら周囲に母クモはいませんでした。

同じ日、卵のうをススキの葉で新たに見つけましたし
この森のオオトリノフンダマシ密度はなかなかの
ようです!実物に出会える、そんな予感がします♪

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10月の蝶たち

2010年10月18日 | 生き物
セイタカアワダチソウが咲き始めたススキの原に
蝶を見ることが多くなってきました。



黄色い花粉にまみれたこの面だけ見るとルリタテハ?



翅をひろげればキタテハでした。
森の家周りではツマグロヒョウモンやルリタテハより
見かける回数が多い蝶です。



濃く鮮やかな青が秋の空を思わせるこの蝶は・・



ヤマトシジミのオスです。
春型よりも色が深いようです。



ヤマトシジミよりひとまわり大きく
紫がかった淡い青が目をひくこの蝶。
珍しいと思い追いかけると・・



森の家周りでは今年初めて見る
ウラナミシジミのオスでした♪
幼虫の食草はクズなどのマメ科植物。
よく見れば卵が産みつけてあるかもしれません。



ウラギンシジミはその名の通り
翅を閉じればくぐもった銀色。
背景を見ると秋が深まっているのがわかりますね。



戦いに傷ついた?ウラギンシジミのオス
懸命に生きている彼らを見ている瞬間は
時間を大切にしなければ、と思います。

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かわいい?クモたち

2010年10月17日 | 生き物
先日上郷森の家まわりで出会った小さなクモたちです。



この渦巻き、獲物を捕らえるのに意味があるのでしょうね。
ゴミグモの仲間でしょうか・・5mmぐらいで小さいです。



クモの中では可愛くて好きなネコハエトリ。
小さくて敏感ですばしこいのでなかなか撮れないのですが



今回3枚だけ撮らせてくれました。
もうちょっとピントがあっていればいいのですが・・



ワキグロサツマノミダマシも好きなクモです。
だんだん見つけられるようになって嬉しい♪



いつも通る道沿いの目線より低い位置に
オオトリノフンダマシの卵のうがありました!
今まで何で気がつかなかったのでしょう。
近くで親が守っているということなので探しましたが・・



もう子グモたちは旅立ったあとでした。
親クモにもあえずじまい。
生まれたてのオオトリノフンダマシって
どんな姿なのでしょう?見てみたい!



この足が長くてお尻が鮮やかな緑色のクモを
セイタカアワダチソウで何度か見かけました。
満開の花にやってくる獲物を狙っているのですね。



ここにも・・
ハシリグモの仲間でしょうか、徘徊性のクモですね。

周囲には狩り蜂のベッコウバチが飛んでいました。
以前、大きなスジブトハシリグモを運ぶ
オオモンクロベッコウ
を見たことがあります。
強そうに見えるこんなクモにも敵はいるのですね。

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秋の色

2010年10月16日 | 教室風景
朝から雨がぱらついて肌寒かったのに
晴れた途端蒸し暑くなりました。
秋の風がアトリエを吹きぬけていくのが心地いい♪



11月1日から始まる「森のなかま展」に向け
準備がはじまりました。



絵の具をときながら
穏かな秋の虫の声をきいていると心が落ち着きますね。



雨上がりの森はしっとりとして
秋の色がさらに深まったようにみえます。



上郷森の家本館近くで
ホトトギスの花が咲き始めました♪



ルビーのようなガマズミの実に異質なものが!
毛羽立っている緑の玉は虫こぶのようです。
検索したらガマズミミケフシタマバエという生物が
ガマズミの実に虫えいを作る、と出てきました。
これもそうなのでしょうか?



濡れた緑とカワラタケの暗紫色の対比が美しい♪



タンキリマメの葉もサヤも秋色に染まり



少ないけれどトンボも飛びまわって
寂しげな秋の野もじっくり見ていると楽しい!

爽やかな秋の風を胸いっぱい吸い込み
嬉しい気持ちのまま森をあとにしたのに・・・
4号線でいつもよりひどい渋滞にはまり、
しかもトヨタのカローラバンに追突されてしまいました。
事故はプレオちゃんのリヤバンパーが変形したぐらいで
体は今のところ異常もなくたいしたことはないのだけれど
警察の車を待ったり手続きしたりでぐったり!

そういえば昨年秋も災難があったっけ・・
帰宅してすぐ風呂場をチェックしたのでした。


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