さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

手紙がくれた時間旅行

2008-07-20 | たわごと・できごと


とある調べものをするために
以前の手帳をひっぱりだして、
ビューローのひきだしを ごそごそいじっていた私。


そこには、
むかし友たちがくれた、
古い懐かしい手紙のつまった箱が
いくつかある。


ひきだしの開け閉めのたびに
それらを 毎日のように目にするのだが、
忙しい毎日に明け暮れて
箱を開けて 読み返してみることは
もう 何年もなかった。



それがふと…



何年か前の手帳を調べて読み返しているうち
手紙のほうが気になって、
つい 箱を開けてしまったら
家事もほおりっぱなしで
一日 それらの手紙を読みふけるという結果に。 


20年以上から前の、
高校を卒業して 看護学校に入学した頃からの、
複数の友人・知人たちからの手紙だ。


そのほとんどは、
いまも交流をつづけている友人たち。
なかなか 会えずにはいても、
どうしているかなと折にふれてはこころにとめている人たち。
ふと 会いたくなる人たち。


いま まったく交流のないひとの中には
若くして 故人となった同級生や 先輩もいる。

手紙をかわしていたご本人は亡くなられたが、
そのご家族と いまも
おつきあいを続けさせていただいているひとも いる。



私の 
多感な??18歳ごろから 24,5歳ごろの時代にいただいた
それらの手紙は、
その友人たちの 日記のようなものでもあり
私に対する 語りかけでもあり…


そのときの 彼ら 彼女らの歴史であるとともに、
私の歴史が 鏡に映し出されているようでもある、
不思議な感覚を 味わった。


一部の例外をのぞいて(笑)
筆まめな友人が多かった私に届いたそれらの手紙は、
なかなか リアルに、クリアーに
その頃の 時代を再現してくれた。


自称筆不精だという友人のひとりも、
以外にも(!?失礼)
マメに手紙をくれていた時期があったんだなーと感心してみたり。


まるで タイムトリップをしたかのような一日。 


これを送ってくれた友人たちに、


  「あの頃 こんな手紙をくれたんだよ」


と、

いまの彼女らに 読んでもらいたいような気になった。


同時に、


私はいったい この頃どんな手紙を
友人たちに書き送ったのか
今では思い出せないけれど

でも 夢みる夢子さんだった??私は 

口に出したり 文字にしたりしたら
青くさくて
こっぱずかしいような
ことを きっと 
大マジメに 堂々と(!)
書いていたんだろうなあと
面映いような てれくさいような
気恥ずかしい気持ちに。 


うんと変わったような気のする自分もいるかわりに、

  
  うわっ こういうとこ、ぜんぜん 成長してへんやん

  いまもおんなじようなことやってる~っ


と、冷や汗かいたり ブッと吹きだしたり。


彼女らに これらの手紙を読んでもらいたいような気になったのは、
茶化したり からかったりしたいのではなくて…


その頃の彼女たちの 様子が 思いが、
キラキラと そのコらしく 伝わってくるからなのだ。


きっと、
彼女たちが これを読んだら、
自分の 

  「あの頃」

を リアルに 懐かしく 思い出すんじゃないかって。


そして それは
彼女たちの ずっと若い日々の 宝物であって、
思い出すのもイヤだというような忌まわしいものではないと
信じられるから。


いただいた手紙は 私に向けられたメッセージであり、思いだから
私がしぬまでお返しするつもりはないけれど(笑)


しぬときには
それぞれの友人たちに、贈ろうかな。
ご縁あってふれあった、かかわりあった私たちの
たしかな歴史の証として。


それを読み返して、
なんともいえず 気恥ずかしいような
こそばゆいような複雑なキモチで、
でも 思わず笑顔がこぼれてしまうような

そんな表情を浮かべる彼女らを、
私は そこらへんに浮かびながら
そばで眺めていてやるんだ。うふふ。


  (シュミわるい??) 


  そんな手紙 まだ持ってたの??

と思ったアナタ。


  はよ 処分せんかい はずかしい

と思ったキミ。


気になるでしょう そうでしょう。 


私より さきにしんだら
その手紙は 読めませんよ。
だから 私より長生きするようにね。
私も そんなに早くには しなないと思うけどね!


え? 読みたくない??


じゃあ、そんなアナタの手紙は わたしがお墓まで持っていきましょうかねぇ。


なんだか ばーさんみたいなこと言ってますが、

とても いい旅をしてきたような気分なのです。


いま このときも
自分の人生を生きて それぞれにがんばっている彼女らに
また ふと 手紙を書いてみたくなった。


いまの私が いまの彼女らに宛てて
あの頃と内容はまったくちがっても
やっぱり 彼女らへの応援歌のつもりで。 


でも あの頃とは くらべものにならないくらい
筆不精になっちゃったからなあ。
あまり 期待はできないか。


まあ、いまはメールという手段もあるし♪


それにしても 私は本当にいいひとたちに
恵まれていると、 
あらためて思った次第。 


遠くても それなりに近くても
なかなか会えないでいるけれど、

忘れてやしないからね。


また 会えるときには
たくさん話をしよう。


元気で 楽しく生きていてね。


 



コメント (6)
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