今なら？？

　　岩手での勤務医時代をつぶやく

　理論も必要だが、なにより手先の動きが大事な歯科医師というこの職業。
（もちろんどちらも大事ですよ）大学では多くの患者さんに触れ合う機会が少ない
かな、と思い、大学の部活の先輩の勧めと、「多くの患者さんに接したい」その思
いがあり開業医へ勤務することに。大変な日々でしたけど、歯科医師として、そし
て、社会人として大切なことを学んだ勤務医時代をつぶやきます。




ある日、私が担当となり足の不自由な方のところへ往診することになりました。

お話を聞くと、義歯を作って欲しいとのこと。
今使っている総義歯は、ゆるくてすぐ落ちてくるということでした。

往診すること、数回。義歯も完成し、いよいよ装着の日です。


なんだか、義歯が安定しません。



かみ合わせを調べる段階で、(←初診で見抜くべきことですが）
「唾液の分泌が少なく、口腔内が乾燥している・・・。」と感じていたのですが、
それほど気にしていなかった私。
しかし、それは重要なことだったのです。。。
（唾液の分泌が少ないと総入れ歯の場合、吸着が得にくいのです。
また何か、上手くいかない要因が他にもあったのかもしれませんが。）


義歯装着後、足を運び、色々と試みてみたのですが良い結果は得られま
せんでした。

患者さんからの

「今まで、どこの歯科医院でも同じだった・・・。
　今回こそは、と思って期待していたのに・・・・」

　との言葉。

　・・・忘れられません。

　私もショックでしたが、患者さんはもっとショックだったに違いありません。

　あれから、6年が過ぎますが、あの時もっとできることがあったの
ではないか？と思いますし、では今の私ならどうできるのだろうか・・・
とも思います。

　　
　山形県　米沢市　笹生歯科医院　副院長のKazuyoshiでした。

歯周病と妊娠

　妊婦が歯周病の場合、そうでない妊婦に比べ赤ちゃんが小さく産まれたり
（2,500g以下の低体重児出産）、早産・流産となる危険性が7.5倍も高くなる
という報告がされています。

　早産・流産などを引き起こすしくみについては、はっきり解明されていません。
歯周病は細菌感染による慢性の炎症です。その際に、プロスタグランジンと
いった物質が合成され、妊婦の子宮を収縮させると言われており、これが早産、
低体重児出産を引き起こすのではないかと考えられているんです。

　
　山形県　米沢市　笹生歯科医院　副院長のKazuyoshiでした。